ドリカム 中村正人×よみぃ『太鼓の達人』特別対談 超難関曲「あなたとトゥラッタッタ♪」の秘密に迫る

ドリカム 中村正人×よみぃ『太鼓の達人』特別対談 超難関曲「あなたとトゥラッタッタ♪」の秘密に迫る

 DREAMS COME TRUEの楽曲「あなたとトゥラッタッタ♪」が音楽ゲーム「太鼓の達人 グリーンver.」の超難関曲として話題になっている。11月にはゲームの音源が原盤に差し代わるなど、原曲の魅力が“ドンだー”(「太鼓の達人」ユーザー)に伝わる現象も起きているようだ。

DREAMS COME TRUE 中村正人×よみぃ 『太鼓の達人』対談動画

 リアルサウンドでは、DREAMS COME TRUEの中村正人と、ピアニスト/YouTuberといった様々な活動を行う作曲家(コンポーザー)・よみぃの対談を企画。「あなたとトゥラッタッタ♪」と「太鼓の達人」を中心に、ゲーム音楽に対するスタンス、SNS時代における音楽制作との向き合い方などについて語り合ってもらった。(森朋之)

「あなたとトゥラッタッタ♪」の裏譜面はとにかく難しい

ーーDREAMS COME TRUEの楽曲「あなたとトゥラッタッタ♪」が音楽ゲーム「太鼓の達人 グリーンver.」の超難関曲として話題になっています。

中村正人(以下、中村):最初はTwitterで知ったんですよ。ドリカム関連のことをエゴサしてたら、「太鼓の達人の(「あなたとトゥラッタッタ♪」の)裏譜面(本来の譜面とは別で用意されている難易度の高い譜面)が最低だ」「ドリカムに謝れ」という書き込みがあって(笑)。

よみぃ:「最低」というのは、良い意味ですね。「あなたとトゥラッタッタ♪」の裏譜面はとにかく難しいので。譜面自体が物珍しいというか、音符の配置が特徴的なんですよ。

中村:特徴的というのは、“トゥルルルルル~”というロールのことだよね。あれはドンだー的には何て言うの?

よみぃ:ロール処理ですね。右手で2回、左手で2回を高速で叩かないといけないんですけど、太鼓の達人を極めし“ドンだー魂”の高い者どもは平気な顔をしてやるんですよ。

中村:打楽器の用語でいうとパラディドルに近いのかな。

よみぃ:そうですね。“結果発表!”のときのドラムロールとダブルストロークをミックスした奏法というか。おそらく昔からやっていた人はいたと思うんですが、この技が広く認知されたのは、ロール処理を使わないとフルコンボできない曲が登場したからなんです。そうなってきたのは僕が高校生の頃だから、2014年、2015年あたりですね。そんななか、平成最後の超難関曲としてさらに譜面が強化されたのが、「あなたとトゥラッタッタ♪」というわけです。マサさんは「太鼓の達人」をプレイしたことありますか?

中村:あるよ。娘が大好きだから、ゲームセンターで一緒にやったことがあって。曲を選ぶ段階で、バチで叩かなくちゃいけないでしょ? それがもうわからない(笑)。

よみぃ:(笑)。制限時間がありますからね。

中村:そうそう、焦っちゃうよね。でもね、実は僕、音ゲーの始まりの時期に少し立ち会ってるんだよ。あるゲーム会社の有名な方が僕のところに来て、「音とゲームを一緒にすることはできないかな」とプレゼンされて。そのとき僕がアドバイスしたのは、「たとえばドラムのタイミングに合わせて叩くと、点が入るというのはどうですか?」ということだったんだけどね。

よみぃ:ちょっとそれ、詳しく教えてほしいです。どれくらい前の話なんですか?

中村:22、3年くらい前かな。ようやくグラフィックが3D的に動き始めた頃の話だよ。

よみぃ:そうなんですね! それが音楽ゲームの最初のアイデアだったとすれば、マサさんは音ゲーの教祖ですね。そんな方と「太鼓の達人」について語り合えるなんて光栄です。

中村:(笑)。まさか譜面が画面上で走るなんて想像もしてなかったけどね。ここまで進化するとは驚きですよ。この進化は、作った人も想定してなかったんじゃない?

よみぃ:それは間違いないですね。僕が初めてプレイしたのは小学校のときですけど、2、3年くらいのペースで進化しているんです。まず、最初に「太鼓の達人」をプレイした第一世代がテクニックを極める。その人たちが大人になる頃に次の世代が出てくるんですけど、この世代は第一世代が作ってきた技をすでに習得していて、強化された状態で始まっているんです。当然、第3世代、第4世代と進むにつれて技はすごくなるし、譜面を作っている方々もそれに合わせて譜面の密度を上げて。近年の難しくなる兆候はものすごいものがありますね。「あなたとトゥラッタッタ♪」(裏)もそのひとつです。

中村:次の世代が出てきて、どんどん難易度が上がるというのは、体操競技みたいだよね。塚原跳び(体操選手の塚原光男が1970年に初めて披露した跳馬の技)が登場したときは人類史上初だったけど、次の世代はそれを当たり前のようにやって、新しい技を積み重ねてきたわけだから。

よみぃ:そうですね。今後さらにレベルが上がるのか、どこかで最上限に達するのかは、プレイヤーとして興味があるところですが。

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