ジェニーハイ、BiSH アイナ・ジ・エンドとコラボ曲披露 千鳥 ノブも登場した1stアルバムリリース記念ライブ

ジェニーハイ、BiSH アイナとコラボ曲披露

 そして、この日印象に残った曲の1つが、「片目で異常に恋してる」。結成から約2年、ネタバンドとは言わせない、ジェニーハイのグルーヴがそこにはあった。一見、十人十色なメンバーがそれぞれの個性を表現しながらも、一つになった瞬間を見たように思う。終盤、くっきー!と川谷がイッキュウに顔をくっつけていき、3人でキメるべきところを、くっきー!が耳元であれこれとつぶやき、イッキュウが笑ってしまう場面も。くっきー!が「念力届いちゃった?」ととぼけると、「口動いてたぞ!」とすかさず小籔がツッコミ。バンドサウンドと新喜劇ばりのMCのどちらも楽しめる、ジェニーハイのライブは贅沢である。

 「残り18曲となりました……」とくっきー!が冗談を飛ばしつつ、6曲を終えたところで、ステージに、アルバム収録曲「不便な可愛げ」でコラボしたBiSHのアイナ・ジ・エンドが登場。川谷はコラボについて、今年の5、6月に「ツインボーカルで、女子でやりたいと思った」ことから実現したと語った。近日公開予定のMVの撮影は、イッキュウとアイナは深夜1時半集合で22時に終わるというハードな撮影だったという。一方川谷は「10分くらいで終わったから、ポケモン買って帰った」というエピソードを明かした。

 その後、演奏が始まるかと思いきや、ステージ裏から「待ってー!」という叫び声が。見れば、BiSHファンであり、ジェニーハイが生まれるきっかけとなった番組『BAZOOKA !!!』(BSスカパー)にも出演のお笑い芸人・千鳥のノブがサプライズで登場。「なに順調に売れてるんですか! 『Mステ』も見たぞ」とジェニーハイの活躍を喜んだ。その後、「曲振りだけして帰ります」と言い、DJ風に「それでは聴いてください。ジェニーハイfeat.アイナ・ジ・エンドで、『ふびんなかわいげ』!」と紹介し去ろうとするも、川谷が「ノブさん、違う、「ふ『べ』んなかわいげ」!」と笑いながら訂正。その後改めて曲紹介し、「不便な可愛げ」へ。アイナのハスキーな歌声がイッキュウの透明感のある歌声に重なり、ジェニーハイの新たな一面を見せてもらった。最後は観客をバックに、ノブの「くせがすごい!」を合図に記念撮影。芸人が在籍するバンドらしい締めくくりだった。

 ジェニーハイは12月11日に『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)、12月29日に『COUNTDOWN JAPAN』に出演予定だが、その後の予定は決まっていないという。今回のライブで、彼らはすっかり“ネタバンド”の域を超えたことを確信した。音楽性・エンターテインメント性共に高く、7曲だけとは思えないほど、とても充実したフリーライブだった。来年はワンマンライブの開催にも期待したい。

川谷絵音(ゲスの極み乙女。、indigo la End/Gt&プロデュース)
中嶋イッキュウ(tricot/Vo)
小籔千豊(Dr)
くっきー!(Ba)
BiSHのアイナ・ジ・エンド
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川谷絵音(ゲスの極み乙女。、indigo la End/Gt&プロデュース)
中嶋イッキュウ(tricot/Vo)
小籔千豊(Dr)
くっきー!(Ba)
BiSHのアイナ・ジ・エンド
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(取材・文=深海アオミ/写真=井出康郎)

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