どついたれ本舗、ずとまよ、崎山蒼志、るぅと……ネット中心に支持拡大するポップミュージック

 “人気声優×ヒップホップ”によるプロジェクト・ヒプノシスマイクのチームのひとつ、どついたれ本舗の新作(Creepy Nutsが楽曲提供!)、昨年6月にYouTubeで楽曲を発表し、優れたポップセンスによって大きな注目を集めているずっと真夜中でいいのに。など4組のニューアイテムをピックアップ。ネットを中心に支持を拡大しているアーティストたちによる最先端のポップミュージックを楽しんでほしい。

どついたれ本舗 『あゝオオサカdreamin’night』

 人気男性声優によるキャラクターラッププロジェクト・ヒプノシスマイク(以下、ヒプマイ)のオオサカ・ディビジョン代表チームどついたれ本舗の5曲入り音源。ヒプノシスマイクの作品にはこれまでにも、サイプレス上野、山嵐、三浦康嗣(口ロロ)などが参加してきたが、本作の表題曲「あゝオオサカdreamin’night」はCreepy Nutsが担当(作詞:R-指定/作曲・編曲:DJ松永)。三味線の粋な響きと厚みのある低音を効かせたトラックメイク、大阪弁のリズム感とおもしろさを活かしたリリックがひとつになった楽曲をどついたれ本舗のメンバー3人(CV.岩崎諒太・河西健吾・黒田崇矢)が表情豊かに表現している。トラックのノリを掴み、独自のフロウを生み出すセンス、すべての言葉を明確に伝える歯切れの良さを含め、独創的なヒップホップチューンとしての魅力は十分。声優×ヒップホップという新機軸を打ち出したヒプマイはここから、さらなる進化を遂げそうだ。

ヒプノシスマイク「あゝオオサカdreamin’ night」どついたれ本舗
ずっと真夜中でいいのに。『潜潜話』(通常盤)

 2018年6月4日にYouTubeで発表された「秒針を噛む」をきっかけに一気に注目を集めたずっと真夜中でいいのに。。ボーカリストのACAねを中心にしたこのユニットは、その後も楽曲を発表するたびにネット上で大きな反響を呼び起こし、新世代の音楽シーンを担うアーティストとして支持されている。1stフルアルバム『潜潜話』には、これまでに発表された配信シングル8曲と新曲「居眠り遠征隊」「ハゼ馳せる果てるまで」「グラスとラムレーズン」「優しくLAST SMILE」を収録した本作。00年代以降の邦楽ロック、ボカロ系を中心にR&B、エレクトロなど多彩な要素を取り入れたサウンド、繊細で生々しい感情とファンタジー的な世界観を併せ持った歌詞、そして、凛とした強さ、センシティブな表現力を同時に感じさせるACAねのボーカルをたっぷり堪能できる作品に仕上がっている。ネットカルチャー発の新たな才能であり、2020年以降の日本のポップの在り方にも影響を与える作品だと思う。

ずっと真夜中でいいのに。『ハゼ馳せる果てるまで』MV

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