『NHK紅白歌合戦』、初出場アーティストは誰に? 2019年の活躍ぶりから予想

 年の瀬が近づいてくると毎年注目を集めるのが、大晦日の風物詩『NHK紅白歌合戦』の出場者についての話題だ。昨今はサプライズ度の高いアーティストが出場者に選ばれることが多く、特に初出場アーティストへの注目度は毎年高まっている。

 昨年の放送では、地元である徳島県の大塚国際美術館で「Lemon」を披露した米津玄師が大きな話題となった。他にも「VOLT-AGE」が「NHKサッカー中継テーマソング」に大抜擢されたSuchmos、間違いなく2019年で最も注目を集めた女性シンガーソングライターと言えるあいみょん、そしてデビュー曲「シンデレラガール」が異例のスマッシュヒットを飛ばしたKing & Princeなどのアーティストが初出場を遂げた。

 ここ数年で目覚ましいものがあるのが、ロックバンド/シンガーの初出場の増加だ。先に記したように、昨年の初出場アーティストにもロック畑のアーティストが数多く肩を並べている。

 もちろん、今年も『紅白』初出場に期待したいロックアーティストが数多く活躍した。まず注目したいのが、連続テレビ小説『なつぞら』のオープニングテーマを担当したスピッツだ。

 バンドキャリア初の朝ドラ主題歌となった「優しいあの子」は、スピッツの新たな代表曲といっても過言ではない、優しく美しい旋律と歌詞が印象的な楽曲。通算100作目となった朝ドラの主題歌としても注目度が高く、老若男女問わず広く届く楽曲となっている。満を持して『紅白』に出場する可能性も大いに考えられるだろう。

 他には、今年俳優としてのみならず、歌手としても大きな飛躍を遂げた菅田将暉が初出場するのではという予想も各所で浮上している。石崎ひゅーい、あいみょんといったアーティストとのコラボレーションも精力的に行い、知名度のみならず確かな実力を着実に身に着けている菅田の初出場には是非期待したい。

 ロックシーンからの『紅白』初出場に注目するなら、2019年に目覚ましい活躍を見せた数々の若手バンドの存在は外せないだろう。

 まず注目しておきたいのが、今年1月にリリースされたメジャー初のアルバム『Sympa』が驚異的なヒットを見せ、一躍スターダムを駆け上がったKing Gnu。自身初のドラマ主題歌「白日」がストリーミング&ダウンロードで同時1位を記録したりと、令和の新たな音楽シーン最前線のバンドと言っていいだろう。

 また、今年活躍したバンドといえばOfficial髭男dismの存在は外せない。インディーズリリースでありながらドラマ主題歌に大抜擢された「ノーダウト」をきっかけにその名を轟かせるようになったヒゲダン。2018年のメジャーデビューを機に活動の幅をさらに広げ、今年5月にリリースされた自身初の映画主題歌「Pretender」の各種ストリーミングサービスでの再生回数は過去最速で1億回を突破。間違いなく今年を代表する大ヒット曲となった。

 上記の2組に加え、今年1月に放送された『Eうた♪ココロの大冒険』(NHK Eテレ)でのパフォーマンスも記憶に新しいMrs. GREEN APPLEや、昨年8月からスタートした生放送番組『テンゴちゃん』(NHK総合)への出演でも話題となったヤバイTシャツ屋さん、岡崎体育など、かねてより『紅白』出場を熱望されていた若手アーティストがNHK関連の番組に出演していたのも今年印象的だった出来事のひとつだ。

関連記事