ウカスカジーは桜井和寿とGAKU-MCの大切な表現の場に 大充実のステージ披露した豊洲PIT公演
ライブは「遠くに行くぜ」(間奏アウトロでジャズパートを挟むアレンジが渋い)から後半へ。“隣のお客さんとハイタッチする”という演出も楽しい「Hi-Five」、DJダイノジ、MIFAのマスコット・ミファンダも登場し、揃いのダンスを披露した「HAPPY HOUR」とカラフルなアッパーチューンが続き、フロア全体に幸せで前向きなムードが広がっていく。本編ラストは、9月28日にMVが公開された新曲「時代」。昭和、平成、令和を経験した桜井とGAKU-MCが時代の流れと未来への思いをストレートに表現したこの曲は、ウカスカジーの新たな代表曲になると同時に、時代を越えて歌い継がれる普遍的な楽曲として浸透することになりそうだ。
アンコールは高揚感溢れる「勝利の笑みを 君と」から。『金色BITTER』の収録曲「また会う日まで」で豊かな感動を生み出し、最後は2度目の「We are not afraid」。出演者全員がステージに上がり、華やかな雰囲気のなかライブはエンディングを迎えた。
ライブ全編を通し、ポジティブに開かれたステージを繰り広げたウカスカジー。フットワーク良く動きまわり、リラックスした表情で気持ちよく声を響かせた桜井、スキルだけに頼らず、言葉を届けることに心を砕いたパフォーマンスが印象的だったGAKU-MC。両者にとってウカスカジーが大切な場所になっていることがはっきりとわかる、大充実のステージだったと思う。
(写真=大木雄介)
■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。
■セットリスト
『ウカスカジー TOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!! 追加公演』
9月29日(日)豊洲PIT
1.We are not afraid
2.手を出すな!
3.縁JOY AMIGO
4.言葉
5.敗戦の夜に
6.mi-chi
7.サバイブ(GAKU-MCソロ)
8.My Home
9.誰かが(桜井和寿ソロ)
10.雪物語
11.Anniversary
12.春の歌
13.遠くに行くぜ
14.Hi-Five
15.HAPPY HOUR
16.時代
En1.勝利の笑みを 君と
En2.また会う日まで
En3.We are not afraid