HOWL BE QUIET、変化の中に変わらずにあるものーー3年ぶりLIQUIDROOMワンマン振り返る

HOWL BE QUIET『Andante TOUR』レポ

 2年リリースがあいたバンドの命を繋いでくれた、大事な思い入れのある曲として披露されたのは、竹縄がSexy Zoneに楽曲提供した「名脇役」。続くロマンチックなイントロで幕を開ける「ヌレギヌ」は、新生HOWL BE QUIETとして初めて届けられた楽曲。会場一体に広がるシンガロングを目の当たりにし、これらの曲を初めて聞いたときの安心感と感動がよみがえった。

 岩野亨(Dr)がツアーの思い出を語るほっこりトークでステージとフロアの距離を縮めると、竹縄の「持ちつ持たれつでまいりましょう」という言葉を合図に「ギブアンドテイク」へ。普段はポーカーフェイスな新メンバー・松本拓郎(Ba)の顔にも笑みが浮かぶ。黒木健志(Gt)のギターリフが印象的な「Reversi」、軽快な「MONSTER WORLD」とライブ終盤を駆け抜けていくと、竹縄がふと語り始めた。LIQUIDROOMのステージに立つのが3年ぶりであること。思い描いていた未来とは少し違うかもしれないけれど、また同じ会場でライブができることを誇りに思うこと。来るかわからないような待ち合わせに来てくれるようなファンの存在を誇りに思うこと。HOWL BE QUIETでよかったということ。そして本編最後に披露された「Dream End」の〈たとえ間違っていても 構わないから 選び抜いてきた今を 信じられるように 未来は不確かで わがままで いつも自由さ この夜も越えていくんだ〉という一節に、すべての思いが込められているようだった。

 「レジスタンス」「幽霊に会えたら」の2曲を披露したアンコールでは、さっそく再会の約束が交わされた。11月29日に再びLIQUIDROOMでライブを行うという嬉しい知らせである。『REQUEST LIVE SHOW』と題された次のライブでは、HOWL BE QUIETの楽曲からリクエストを募り、票数の多かった楽曲でセットリストを組んで演奏するという。10月18日に発表された中間発表では、1位「Merry」、2位「Wake Me Up」、3位「サネカズラ」、4位「矛盾のおれ様」「Higher Climber」、5位「孤独の発明」という結果に。この上位5位を見るだけでもすでに新旧織り交ぜた特別なラインナップになるのは間違いなさそうだ。受付は10月31日まで、ぜひ投票に参加して新章に突入したHOWL BE QUIETの“今”のライブを楽しんでほしい。

(文=久蔵千恵/写真=山川哲矢)

■セットリスト
HOWL BE QUIET『Andante TOUR』
10月3日(木)恵比寿LIQUIDROOM

1.覆水盆に返らず
2.Dousite
3.Daily Darling
4.ラブフェチ
5.fantasia
6.バーバラ
7.千年孤独の賜物
8.Higher Climber
9.GOOD BYE(竹縄ソロ弾き語り)
10.孤独の発明 Acoustic ver.(各公演日替わり曲)
11.名脇役
12.ヌレギヌ
13.ギブアンドテイク
14.Reversi
15.MONSTER WORLD
16.Dream End

En1.レジスタンス
En2.幽霊に会えたら

■ライブ情報
HOWL BE QUIET
『REQUEST LIVE SHOW』
11月29日(金)恵比寿LIQUIDROOM
OPEN18:00/START19:00

■リリース情報
2nd.Album『Andante』
配信はこちら
価格¥2,484(税込)

<収録内容>
1.覆水盆に返らず
2.fantasia
3.ヌレギヌ
4.Reversi
5.バーバラ
6.名脇役
7.幽霊に会えたら
8.Dream End


HOWL BE QUIET「幽霊に会えたら」MV
HOWL BE QUIET「fantasia」MV
HOWL BE QUIET オフィシャルHP

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