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フジファブリックが現行の音楽シーンに与えてきた影響 『Mステ』初出演で広げる可能性

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 2019年8月9日、暦の上では立秋を過ぎ、まさに真夏の佳境を迎える頃、フジファブリックが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に初出演し「若者のすべて」を披露する。昨年の8月には『関ジャム 完全燃SHOW』に出演し、関ジャニ∞のメンバー(錦戸亮、大倉忠義)とともに「若者のすべて」を披露したことでも話題になったが、この楽曲が初めて世に出てから12年目にして、今度は初めての『Mステ』出演となるということで、ファンもとても感慨深いものがあることだろう。

フジファブリック (Fujifabric) – 若者のすべて(Wakamono No Subete)

 「若者のすべて」にも見られるように、フジファブリックの楽曲にはイントロからドラマチックに鍵盤が用いられているものが多数ある。また、ときには狂気を感じるようなビートとともにキーボードが印象的かつ予想外の展開を見せるような楽曲も多い。そうやってクラシックや童謡的とも言える普遍的な歌、また別の時にはダンサブルで中毒性のある曲たちで、聴く者を魅了してきた彼ら。このフジファブリックの要ともいえる鍵盤による輪郭は、いまや後輩勢にも大きく影響を与えているようで、おそらく志村正彦の没後にフジファブリックを知ったであろうミュージシャン達も、自分が当時の志村と同じくらいの年齢となってきたことにより、再び初期衝動を与えてくれたフジファブリックの楽曲に立ち返っている時、ともいえるようだ。

 例えば、パスピエで作曲を手がけるキーボードの成田ハネダは、自らにとってフジファブリックがバンドを始めたきっかけであると以前より公言している。ちなみにゲスの極み乙女。やindigo la End、ジェニーハイなどの川谷絵音もかつてフジファブリックのコピーバンドをしていたことをInstagramで公開していた。フレデリックの三原健司(Vo/Gt)は昨年の志村の命日翌日のラジオ番組『THE KINGS PLACE』(J-WAVE)で、フジファブリックの「タイムマシン」をかけつつ、19歳くらいの頃にフジファブリックと出会ったことを振り返り、自らがちょうど当時の志村と同じ年齢になっていく感慨についても触れていた。また、ファンキーな歌モノとして人気を博すOfficial髭男dismも今のフジファブリックの姿にも感銘を受けているようで、小笹大輔(Gt)がTwitterで言及していたことも。

 フジファブリックのファンであることを公言しているバンドは数多くいることと思うが、ここからカバーや、現行の3人との何らかのコラボレーションが生まれてくることもあるかもしれない。志村の没後に富士急ハイランドコニファーフォレストで行われた野外ライブ、『フジファブリックpresents フジフジ富士Q』では、志村の人生を決定付けた存在である奥田民生を筆頭に、くるり、藤井フミヤ、吉井和哉、斉藤和義、永積タカシ、真心ブラザーズ、氣志團などの先輩陣がボーカルとして登場。まさに歴史的な1日となったといえるが、あれから9年の時が経ち、いわば“志村正彦以降”に音楽を始めた世代の中にも、しっかりとフジファブリックの影響が色濃く出始めているといって間違いはないようだ。

 また、バンドマンへの影響ともまた少し異なるが、俳優で歌手活動も積極的に展開する菅田将暉は自分にとっての思い出の一曲が「茜色の夕日」であることをかねてより公言。昨年リリースされた1stアルバムの特典映像では、「5年後の茜色の夕日」と題して、この楽曲との出会いともなった19歳の頃の映画撮影地を訪ねており、アルバムでも弾き語りでカバーしている。そして、昨年『関ジャム』でフジファブリックと共演した関ジャニ∞も、最新の雑誌インタビューの1つでメンバー6人のうち2人が“夏になると聴きたくなる(錦戸)”“今も聴き続けてる(横山裕)”3曲をリストアップした際に「若者のすべて」を挙げている(参考:『MEN’S NON-NO』8月号)。

 それほどまでに、あらゆる人々に愛されているフジファブリックの楽曲の色褪せなさには、志村の生前から聴いていたリスナーのひとりとしても、正直驚いてしまうほどだ。

      

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