Ms.OOJAのスタジオライブの裏側に潜入 本人コメントと共に熱量溢れるパフォーマンスを徹底レポ
2019年6月某日、Ms.OOJAのニューアルバム『SHINE』の限定生産盤にパッケージされるDVD「Ms.OOJA Premium Live Session」の収録が行われた。スタジオに到着すると、すでにヘアメイクを終えたMs.OOJAがバンドメンバーと談笑中。今回このセッションに参加しているのは、黒田晃年(Gt)、山口寛雄(Ba)、notch(Per)、石田まり(Key)、DJ GOH(Manipulator)という、彼女の作品ではおなじみの顔ぶれだ。コントロールルームにいるレコーディングスタッフも、スタジオの中で撮影の準備をしているカメラクルーも、同じく”チームMs.OOJA”の面々。和気藹々とした空気の中で、着々と準備が進められていた。
今回収録されるのは、アルバム『SHINE』からの5曲と既発曲4曲。そっと寄り添ってくれるような優しさや、背中を押してくれるパワーが宿った“応援歌”をテーマにMs.OOJA自身が選んだものだ。それにしても、いきなり5曲も新曲をライブ収録してしまうとは。
「ね(笑)。私の作品もそうだけど、特典としてライブ映像を収録したり、MVやそのオフショットを収録したりっていうのはよくあるじゃないですか。それももちろん喜んでもらえていると思うし、ぜひ見てもらいたいものではあるんだけど、せっかくだったら思い切って新しい曲をやってもいいかなと思ったんですよね。耳で聴くのもいいけど、画を見ることでより一層伝わるものがあると思うから」(Ms.OOJA)
新しい曲を作って、レコーディングをして、リハーサルを繰り返して体になじんだところでツアーに出る。普通はだいたいこんな感じだと思うが、今回の収録に当たって行われたリハーサルはたったの2回。しかも、気心知れた仲間同士とはいえ、このセッションのために集まったメンバーだ。それなのに、1曲目「海を見てる」のイントロが始まって驚いた。これはもう、完全にツアー初日のテンション! 歌える喜びにあふれていて、音楽を楽しむエネルギーが爆発していて、少しだけ大げさに言えば“この一瞬のために生きてきた”ぐらいのエモーショナルな空気が充満している。「Calling」、「My Song」と続いたゾーンでは、Ms.OOJAならではのパワフルなボーカルが炸裂。彼女の歌声がどれだけ迫力あるものなのか、一度でもライブを体験した人は分かるだろうが、こうして密閉されたスタジオで聴いているともう、立ち尽くすしかないほどのすごみがあった。