『スタミュ』と『あんさんぶるスターズ!』が夏アニメ席巻 学園×音楽で人気集める両作の特徴は?

 自分の夢に、まっすぐな姿はとても美しい。壁にぶつかりながらも諦めない姿勢や、目標に向かって仲間たちと切磋琢磨する姿は、眩しいくらいに輝いていて心をギュッと掴まれる。昨今では、学園を舞台に夢を追いかける男子生徒たちの姿が描かれる作品も多く、2019年の夏アニメでいえば、『スタミュ』と『あんさんぶるスターズ!』が挙げられるだろう。本稿では、そのふたつの作品を改めて紹介したい。

“ミュージカル”を堪能できる『スタミュ』

『☆3rd SHOW TIME 1☆星谷悠太&華桜会/「スタミュ」ミュージカルソングシリーズ』

 『スタミュ』はアニメオリジナル作品。2015年に第1期、2017年に第2期が放送され、7月1日からTOKYO MXほかにて放送されているのはシリーズ第3期だ。音楽芸能分野の名門校である綾薙(あやなぎ)学園を舞台に、ミュージカルスターを夢見る男子高校生たちの姿が描かれている。綾薙学園には、ミュージカル学科3年生の成績優秀者5名で構成された生徒会・華桜会(かおうかい)が学園内でも絶大な権力を誇り、メンバーはそれぞれ自らが選んだ下級生5名を選抜し、直接指導をする“スター枠”を持つ。

 物語の中心人物として描かれている星谷悠太(声:花江夏樹)は、歌も演技も素人同然だが、第1期当時の華桜会メンバーにして、華桜会の異端児とも呼ばれていた鳳 樹(声:諏訪部順一) に見初められ“team鳳”としてスター枠入り。“team鳳”には星谷のほかに、才はあれど本来ならば“スター枠”に入ることはなかった、那雪 透(声:小野賢章)、月皇海斗(声:ランズベリー・アーサー)、天花寺 翔(声:細谷佳正)、空閑 愁(声:前野智昭)というひとクセもふたクセもあるメンバーが揃う。育った環境も、性格も価値観もバラバラな“team鳳”の5名が、ぶつかり合いながらもチームとして成長していく姿、鳳を敬愛し、先輩後輩の美しき絆を見せる姿などが胸を打たれるポイント。加えて第3期ではそれを経た互いの信頼関係が見える姿にも注目してほしい。もちろん、“team鳳”だけでなく、華桜会の首席であった、柊 翼(声:平川大輔)によるスター枠“team柊”のメンバーや、他のスター枠チームメンバーも登場し、それぞれのチーム内での絆や、先輩への信頼などが垣間見えるのも見ものだ。

 そして『スタミュ』らしさと言えば、作中に組み込まれるミュージカルシーンだろう。毎話ストーリーに即したキャラクターソングが差し込まれ、キャラクターたちが曲の世界観の中で歌って踊る。映像はMVさながらの作り込みで、キャラクターたちの紹介にあたる場面や心情を表現するシーンに入る、ミュージカル作品らしい演出も特徴だ。曲はミュージカル調のものから、J-POPやロック、バラードまでさまざまで、キャラクターたちの性格やその場のシチュエーションを反映した楽曲になっており、まさに“ミュージカル”が堪能できる。

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