“BTSの弟”TXT、Wanna One出身者所属のAB6IXとCIX…2019年下半期注目K-POPルーキー

CIX(シーアイエックス)

 下半期最初の大型新人グループ・CIX。Wanna One出身のぺ・ジニョンを中心に構成される5人組で、K-POPファンの間ではビジュアルの高さでもすでに話題だ。最年長&リーダーのラッパー・BX、下積み期間10年のボーカル・スンフンの2人は『YG宝石箱』に出演していた経験も。デビューに先行して6月からはリアリティ番組『HELLO CIX』を配信中。グループ名の“シアッ(씨앗/種子の意)”にかけて、“新芽”感を押し出し、ファンとの距離を縮めている。

HELLO CIX EP06

 7月23日に発売予定のデビューアルバム『HELLO』はEXO、BTS、NCTらの楽曲を手がけたアメリカ出身プロデューサー・MZMCをはじめ、海外のプロデューサー陣が制作に名を連ね、サウンドの方向性にも関心が高まっている。コリオグラフィーはアメリカのダンスコンテスト『Body Rock』で優勝経験のあるダンスチーム・Just Jerkが担当。『PRODUCE 101』のダンストレーナーとしても知られ、Wanna Oneの「Energetic」などを手がけたチェ・ヨンジュンも合流するという。MVはNCT 127の「Limitless」「Regular」などを担当したETUI COLLECTIVEがディレクションを行うということで、公開が楽しみだ。また、デビューアルバム発売の翌日、7月24日に開催予定のデビューショーケースは、チケット販売開始からわずか30秒でソールドアウト。注目度の高さがうかがえる。

ATEEZ(エイティーズ)

 ここ一年の間にデビューしたグループの中でも、パフォーマンスの完成度で頭ひとつ抜けているのがATEEZ。Block Bの所属するKQエンターテインメントから2018年10月にデビューした8人組で、キム・ホンジュン、パク・ソンファ、ジョン・ユンホ、カン・ヨサン、チェ・サン、ソン・ミンギ、ジョン・ウヨン、チェ・ジョンホの1998~2000年生まれのメンバーからなる。デビュー前より、アメリカ研修の様子やパフォーマンスビデオをYouTubeで公開したり、リアリティ番組『Code Name is ATEEZ』を韓国の音楽専門チャンネル・Mnetで放送するなどして注目を集めてきた。

ATEEZ「Pirate King」Official MV(Performance ver.)

 デビュータイトル曲「海賊王」の振付の一部はBTS等も手掛けるダンサー&コレオグラファーのRIEHATAが担当し、同リアリティ番組に彼女も出演している。デビュー後は韓国内やアジアツアーよりも先に北米・ヨーロッパツアーを開催し、アジア圏以外のK-POPファンにもいち早くアプローチ。公式Twitterのフォロワーは現在約36万人、メンバーのツイートには4万以上のいいねが付くなど、ファンを着実に増やしている。韓国内においてもコンスタントに新作を発表し、今年6月に3rdミニアルバムのタイトル曲「WAVE」で音楽番組『M COUNTDOWN』と『THE SHOW』において初の1位を獲得した。7月末からは東京で韓国3rdミニアルバムのリリースイベントが開催される予定。日本ではどのように活動を展開していくのか、勢いのある彼らの動きから目が離せない。

ATEEZ(에이티즈) - 'WAVE' Official MV

■後藤涼子
編集・ライティングユニットomo!(オモ)として、ガイドブックや韓国エンタメ等の書籍・雑誌・コンテンツ制作に携わる。日韓の俳優やアーティストのインタビュー、翻訳・通訳コーディネートも。著書に『Seoul guide 24H』(朝日新聞出版)ほか。インスタグラムアカウント@ryoco_omo

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