片平里菜、新曲も披露した27歳記念ライブ 「まだまだ見たことない景色をいっぱい見たい」

片平里菜『sunny to bloom』レポ

 片平里菜が、5月11日・12日に自主企画ライブ『sunny to bloom』を新宿BLAZEにて開催した。『sunny to bloom』は、ワンマンライブ『fragment Live』の追加公演として実施されたもので、27歳を迎える片平の記念ライブでもある。そこで筆者は、彼女の誕生日当日である5月12日の公演に足を運んだ。

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 バックバンドとともにステージに現れた片平は、アコギを優しく繊細に弾き始め「愛のせい」を披露。徐々に重厚感が増していく曲展開と、ソウルフルな片平の歌声、そして同曲最後のシリアスなセリフパートも相まって会場には緊張感が漂う。続けて、爽快なギターサウンドが印象的な「大人になれなくて」、軽やかで疾走感ある「HIGH FIVE」を演奏した。

 MCでは、観客への感謝を伝えると「今日は本当に特別な日です。東京の方も遠くから来てくれている方にも思い出の1日になるように尽くしていきたいと思っているのでよろしくお願いします」と同公演への思いを語る。その後、“好きになることをやめたいけどやめられない女子の歌”であるという「煙たい」を披露した。

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 続いて「ぺんぺん草」、「なまえ」、「からっぽ」、「ラブソング」では弾き語りでパフォーマンス。バンドセットで聴かせたソウルフルな一面とは異なり、語りかけるかのような柔らかな歌声で観客を魅了していく。特にぺんぺん草を摘んできた母親のことを書いたという「ぺんぺん草」は、母親と過ごしてきた日々や片平の思いが自然と頭に浮かんでくるようだった。

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 「まだまだ見たことない景色をいっぱい見たいと思ってます。一緒に見ていきましょうね」と観客に呼びかけた片平はエレキギターを掻き鳴らし「baby」を演奏。これまでのウェットな空気感を一掃させていく。続けて「小石は蹴飛ばして」「誰にだってシンデレラストーリー」とカラッとしたアップテンポな楽曲をパフォーマンスし、会場をヒートアップさせていった。

 そして「女の子は泣かない」では観客の熱気もピークに。大サビの〈用のない電話 甘いキス 虜になってしまえば/気付いた頃には ただのおもちゃみたい〉では大合唱が沸き起こる。その後「Love takes time」でも、観客は大きく手を振りながら合唱。そんな観客の姿を目にした片平は思わず涙を見せた。

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