中居正広が『ナカイの窓』で見せていた男気とは? イチロー引退ともリンクした別れのさみしさ

 時差ボケもあり、アクティビティのロケもあり、車での移動中は少しでも休みたいというのが人間の心理。だが、そのタイミングで出演者と初めて会った山里を気遣って、中居とアンタッチャブルの山崎弘也は寝ることなく、ずっと話しかけてくれていたのだという。

 そして、山里が長年NGにしていたスカイダイビングを飛べた理由も、中居に対する恩返しからだったと明かす。「俺が裏被りで『ナカイの窓』に出られなくなったあとに、もう1回入ってきやすいように中居さんが考えたドッキリを仕掛けてくれて。最後のタネ明かしのときに、中居さんが俺のことをバッと抱きしめて、“おかえり”って言ってくれて。それが俺の背中を押してくれたのよ。あのときの感謝に応えなきゃ人として終わりだなって」。

 サブMCとして関わってきたこと、「山里を知る人SP」など自分に関わる企画を立ててくれたことなど、多くの映像が浮かんだ先にあったのは、その中居の「おかえり」だったというのだ。その「山里を知る人SP」では、ラジオの構成スタッフのセパタクロウも出演していた。「緊張したよな? セパちゃんは表方に関しては、素人じゃない? でも、ホームランになる滑走路は作ってくれたよな。あの人は。そのとき絶対言うのよ“俺、段取り知らないからごめんな”って。あれ、段取り知らない人間が、あんなパスできないもんな。悪い人だよ、ホントに!」と、中居の見せた男気にしびれる。

 「悔しい」。多くの人に愛され、そして自分自身も大好きだった番組が終わることを山里が語ると、番組冒頭で流れたSMAPの名曲「オレンジ」が、より切なく響く。〈「さよなら。」消えないように…/ずっと色褪せぬように…/「ありがとう。」〉。

 人生はいつだって無常で、夢のように楽しい時間こそ、永遠には続かない。だからこそ、労いたい相手には、とことん愛情を伝える計らいを。ありったけの「ありがとう」を伝えることが大事なのだろう。そして、消えないように思い出を抱きしめて、歩き出すしかない。春は、そんな別れと出会いの季節。〈まだ見ぬ幸せな日〉に巡り合えることを願いながら、それぞれの新たなスタートにエールを送りたい。

(文=佐藤結衣)

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