映画『翔んで埼玉』の“埼玉ポーズ”はバンドの1曲から誕生 仕掛け人が語る、県民性と地元への思い
隣接している東京と比較され、「ダさいたま」などのようにイジられることで輝いてきた埼玉。しかし、今はブランドよりもコスパの時代。都心に近く、家賃が安いなどの理由から“住みたい街ランキング”で上位にランクインすることも増えた。700万人以上いる人口も右肩上がりで増加しているという。『翔んで埼玉』のヒットのみならず、埼玉ならではの魅力が見出され、街全体が再評価の機運にあるーー。鷺谷氏は「埼玉県民は褒められるのは慣れていない」と前置きしつつ、最後に地元への熱い思いを語ってくれた。
「重要なのは、埼玉の人たちは他県の人と同じように郷土愛は当たり前にあっても、それを表に出さないだけ。下手すると他県の人よりもあるからこそディスられても笑えるんです。埼玉は出川哲朗さんみたいになれるのが一番いいと思っていて。出川さんもイジられることで世に出てきたけど、本当の意味での人気者になった。埼玉も他県からイジられるだけでなく、注目された次を考えていかないといけないですよね」
(取材・文=久蔵千恵)