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88rising CEO ショーン・ミヤシロが語る、アジアンカルチャーの未来「お互いを認め合うことで世界は進んでいく」

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日本のアーティストの音楽も世界に届けたい

ーー日本を訪れた印象は?

ショーン:日本は最高に素晴らしいよ。東京は世界一の街だ。これまでに7回訪れていて、その価値は十分に理解していると思う。来るたびにインスパイアされるよ。特に今回は、僕らにとって日本で初めてのツアーだから、すごくワクワクしている。昨夜のライブも最高だった。日本のファンは穏やかで静かなのかなと思っていたけれど、めちゃくちゃに暴れていてクレイジーで最高だった(笑)。それと、Higher Brothersが出演したからだと思うけれど、中国人も多かったね。わざわざ来てくれて嬉しかったよ。昨日のライブは本当に良いことばかりだ。Jojiが出演できなかったのは残念だったけれど、近いうちに彼も来日してライブをやるはず。絶対に成功するという確信がある。

ーー先ほど、日本のマーケットにも進出したいと言っていました。具体的なビジネスプランは?

ショーン:日本には本当に多くのエネルギーと才能とクリエイティビティが集結しているから、一度にすべてを手がけるのは不可能だね(笑)。まずは日本のマーケットをよく知ることからスタートかな。将来的には日本のアーティストと契約して、グループをプロデュースしたり、コンテンツを制作したいと考えているよ。日本のスタイルで、日本からリリースしたいんだ。そのためにも、現地にチームを作るのは大切だね。中国ではそれがとても効果的だった。「グローバルに考えて、ローカルに行動せよ」さ。善良で賢く、一生懸命に働き、責任感を持った情熱的な人材を求めているよ。グローバルな精神は、国際的なプロジェクトを通じて自然と身に付くから、そこはあまり気にしなくても良い。

ーー日本の音楽シーンは、ショーンさんの目にどう映っていますか?

ショーン:日本の音楽シーンはとても豊かな歴史を持っていると思う。昔のシティポップとか大好きなんだ。宇多田ヒカルとかTERIYAKI BOYZもいるよね。KOHHも最高だよ。彼はロックスターだ。でも、はっきり言わせてもらうと、今は日本国外で浸透しているアーティストがほとんどいないよね。韓国とは違って、日本のビッグアーティストは日本だけで有名だ。でも、だからこそ僕らが日本のアーティストと一緒に仕事をするにはぴったりの時期だと思う。僕らが世界でやってきたことを、日本のアーティストとやるのさ。それにふさわしいアーティストが、日本にはちゃんといることもわかっているよ。アメリカではいまも「日本はカッコイイ。深い歴史があって、不思議な国を作り出しているんだ」と思われていて、しかもそれは事実なんだから、日本のアーティストと一緒に仕事をして世界中に音楽を提供できたら、最高だと思わないかい?

ーーアジアのアーティストがアメリカで成功するポテンシャルについてはどう捉えていますか?

ショーン:ポテンシャルは本当に高いよ。実際に88risingは成功しているから。JojiやRich Brianを見て、「私たちにもできる」と思う人も増えているはず。K-POPもアメリカで大流行中だし、BTS (防弾少年団)なんてフットボールスタジアムでライブを成功させたからね。音楽のジャンルは僕らとはちょっと異なるけれど、僕や君と同じような目をしたアーティストが大きな成功を収めているんだ。世界的に、アジア系の人々のカルチャーを受け入れる志が高まっていると思う。そうじゃなければ、あれほどの成功にはなっていないはず。人々がお互いを認め合うことで、世界は進んでいくんだ。

ーー2019年はどんなビジョンを描いていますか。

ショーン:さらに精力的に進化していきたい。僕らの会社は世界の中でもかなり熱いインディペンデントなレーベルで、ブランドもあるし、動画だって自分たちで制作している。新しい音楽ビジネスのやり方として、業界にイノベーションを起こしているんだ。それと、明確にアジア系の企業だという理解があるのも強みになっている。「ミレニアル世代のグローバルなアジアカルチャーを盛り上げる」という88risingの理念をしっかりと心に留めておけば、すべてうまくいくはずさ。

ーー最近、GUESSともコラボレーションしていましたが、そのような他の企業との仕事も積極的に行っていく予定でしょうか?

ショーン:もちろん、オープンな姿勢でやっていくつもりだよ。でも、ブランドのために何かを作るということはしたくない。僕らがもともとやろうとしていることがあって、ブランドがそれをサポートしてくれるような関係であればやるつもりさ。たとえば僕らはフェスティバルを実現しなくてはいけない。そのために、ブランドはリソースや資金を調達する。それが理想的な関係だね。

ーー最終的に、88risingをどんな企業にしたいですか。

ショーン:最も重要なアジア系エンターテインメント企業になりたいと考えている。それが本当のゴールだ。もっとも、ビジネス的な意味合いはさておき、文化的な意味合いでは、すでに一番重要になっているはずだし、これまでの成果を振り返っても、歴史に残ることをやってきたと思う。でも、僕らはこれからもっと向上することができるし、さらに大きなことを成し遂げられるはずだ。約束するよ。

(取材=ジェイ・コウガミ/構成=松田広宣、かぷぬ/写真=三橋優美子)

      

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