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1stアルバム『Communication』インタビュー

“カラオケバトル”で話題 海蔵亮太が語る、シンガーとして探求した音楽を介するコミュニケーション

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 カラオケ世界大会『KARAOKE WORLD CHAMPIONSHIPS(KWC)』で2年連続世界チャンピオンに輝き、その素晴らしい歌声が世界的に評価されている海蔵亮太。世界のシンガーと渡り合った彼が辿り着いた答えは、日本語の素晴らしさと、歌はコミュニケーションツールになるということ。1stアルバム『Communication』は、日本中が涙したデビュー曲「愛のカタチ」を始め、森高千里や中島みゆきなど時代を超えたJ-POPの名曲カバーを中心に、海蔵の新たなステージを感じさせるオリジナル曲も収録。日本語の歌の美しさが溢れたアルバム。表現力、パフォーマンス、テクニック、すべての最高峰が詰まった歌の宝石箱だ。(榑林史章)

「人が判断するのはカラオケ世界大会もアルバムも変わらない」

【カラオケバトル公式】海蔵亮太:稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」舞台裏コメント付き/2018.12.19 OA(テレビ未公開部分含むフルバージョン動画)

ーーデビューから半年経ちましたが、いかがでしょうか。

海蔵亮太(以下、海蔵):半年とは思えないくらい、あっという間に時間が過ぎました。それまで一般の社会人として働いていた人間が、こうして多くの方の前に立って歌うという仕事をさせていただけるようになるとはまったく考えていなかったので、今は「本当にありがとうございます!」という気持ちでいっぱいです。

ーー音楽漬けの充実した日々を送られているということでしょう。もともとそういう日々を目指していたわけですよね。

海蔵:いえ、歌うことは好きでしたけど、プロの歌手として生きていきたいと考えたことはなかったです。カラオケの世界大会に出たことがきっかけで、いろんな番組の方や関係者の方からお声がけをいただくようになって、自分の歌を喜んでくださる方がいるのならチャレンジしてみようと、徐々に気持ちが強くなって今に至っています。

ーー歌を始めるきっかけは、ご家族でカラオケに行ったことだそうですね。

海蔵:親が共働きで家族揃って食事をする時間が少なかったのですが、両親の仕事が休みの水曜日だけは、家族で集まってカラオケに行くのが海蔵家の決まりになっていました。それが毎週だったので、気づいたら歌というものが生活の一部のようになっていて、物心ついたころには、両親を喜ばせるために次の水曜日に向けて新曲を仕入れるようになっていました。

ーー最初は家族に向けて歌っていたものが、今は聴いてくれる多くの方に向けて歌っている。でも根底にあるものは、きっと変わっていないでしょうね。

海蔵:規模が変わっただけで、やっていることは昔からまったく変わっていない気がします。僕にとっての歌は、人とのコミュニケーションのツールです。これからも歌を通して、多くのみなさんとの距離が近づいていければいいなと思い、今回の1stアルバムには『Communication』というタイトルをつけさせていただきました。

ーーアルバムを通して、多くの方とコミュニケーションしたい、と。

海蔵:僕としては、アーティストだからと雲の上の存在のように持ち上げられるよりは、近所のお兄さんのような距離感でいたいと思っています。歌だけじゃなく、SNSでも普段の何気ない表情をアップするようにしていますし、物理的な距離だけでなく、精神的な距離をもっと近づけられたらいいなと思っています。「そのへんの兄ちゃんが頑張って歌っているな〜」くらいの感覚で、応援していただけたらうれしいです。

ーーアルバム『Communication』は、カバー曲とオリジナル曲で構成。カバーは、オリジナル・ラブさん、中島みゆきさん、森高千里さん、AIさんなど、ジャンルも世代も幅広く選曲されていますね。

海蔵:僕が生まれて間もないころに発表された曲もあれば、近年のヒットソングまで、世代を問わず自分が好きな曲もあれば、スタッフから「声に合っているから」と薦めていただいた曲も織り交ぜています。

ーーカバーが10曲、オリジナルが3曲という割合には、何か意図がありますか?

海蔵:僕としてはオリジナル曲もカバー曲も、その人が歌えばその人の曲になるんじゃないかと思っています。カバー曲というものは、それだけ日本人に愛されている名曲で、そういう曲を歌わせていただけることの喜びのほうが、僕の中では大きいんです。カバーもオリジナルも分け隔てなく入れたい、という気持ちで曲を選んだ結果として、自然に10曲と3曲という割合になりました。ただ今回はカバー曲の10曲がメインで、オリジナルの3曲はボーナストラックという感覚です。

ーー選曲はスタッフさんと相談しながら?

海蔵:はい。候補曲はもっとたくさんあったのですが、試しにカラオケでワンコーラスだけ歌ってみて、スタッフさんから第三者としての意見をうかがいながら選んでいきました。

ーー初めて歌う曲もあったとのことですが、自分に合うか合わないかは、どんな基準で決めていますか?

海蔵:自分が今まで歌ってきた音楽と似通っているものとか、歌ってみてすんなり歌詞が入ってくるものを選びました。歌詞がすんなり入ってくるということは、つまり自分の価値観と合っているということ。その部分で嘘をついて歌っても、きっと聴いてくれる人に共感していただけないと思うので。感覚的なものですけど、自分が「いいな」と思った曲なら、聴いてくれる人もきっと「いいな」と思ってくれると信じています。

ーー歌詞の内容や、そこに込められているメッセージも重視されているわけですね。日本語の歌詞という部分にも、こだわりを持っていらっしゃるそうですけど。

海蔵:カラオケ世界大会という大きな大会に日本代表で出させていただいた時に、日本人が持つ日本語のイメージと海外から見た日本語のイメージでは、似た部分もあれば違う部分もあるということを肌で感じて、改めて日本語は素晴らしい言語だと実感したんです。こういう仕事をさせていただいく以上、そのことも伝えていく義務があるんじゃないかと思います。今回のアルバムに限らず、今後も「日本語って素晴らしいんだよ」ということを大切にしながら歌っていきたいと思っています。

ーーカラオケ世界大会では勝ち負けが付くわけですけど、そういう時と、今回のようなアルバムのレコーディングで歌う時では、気持ちに違いがありますか?

海蔵:カラオケ世界大会はいろんな国の審査員が点数を付けるのですが、決まった基準がなく審査員それぞれで判断するんです。結局人が聴いて判断するという点では、歌う時の気持ちに違いはありません。どちらも対人ですから。ただ、日本のカラオケ番組は機械が点数を付けるので考え方は変わりますけど。僕自身が歌うことを楽しむという点は、対人でも対機械でも変わりませんね。

ーーでもカラオケ世界大会で、日本語の曲を歌って優勝したということは、歌の上手さは世界共通だということですね。

海蔵:上手さの基準は国によっても人によっても違うと思いますけど、人間は誰しも歌が好きなんだなということは改めて感じました。僕が上手いなって思う人は、心から歌うことを楽しんでいるし、そういうオーラを発していますよ。きっとそういうところで言葉の壁を越えて、惹かれていくんじゃないかと思っています。

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