3年A組、QUEEN、イノセンス、私のおじさん、家売るオンナ…2019年冬ドラマ注目主題歌は?

意外なアーティストの抜擢

 今期はドラマ主題歌としては珍しいアーティストも並んでいる。弁護士ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)には、BUMP OF CHICKEN「Aurora」が主題歌に。タイアップ曲を数多く手がけているBUMP OF CHICKENだが、21年間の音楽活動のなかでドラマ主題歌を務めたのは4回と少なめ。また、同ドラマは、夫がスキャンダルで逮捕されたことで16年ぶりに弁護士に復帰した女性を主人公にしている。弁護士ドラマ×BUMP OF CHICKENという組み合わせはあまりイメージが湧かないかもしれないが、葛藤を抱える主人公を後押しする楽曲として意外な親和性をみせるのではないだろうか。

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 放送後、さっそく話題を呼んでいる『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)の主題歌はザ・クロマニヨンズ「生きる」だ。彼らの楽曲が主題歌となったのは、3年ぶり2回目となる。また、同ドラマは担任教師がクラス全員を人質にとって教室に立てこもり、ある生徒が命をたった理由を探る物語。同曲は、10代ならではの虚無感を抱えた登場人物たちに、希望を見出す役割を担っているのかもしれない。

ザ・クロマニヨンズ 『生きる』

 『トクサツガガガ』(NHK総合)には、ゴールデンボンバーが主題歌を担当。新曲「ガガガガガガガ」を書き下ろした。意外にもゴールデンボンバーがドラマ主題歌を務めるのは初だという。鬼龍院翔は「およそドラマ主題歌では通らなそうな変拍子をブチ込んだりしてみました!」とコメント(参照)。ゴールデンボンバー初のドラマ主題歌が、ストーリーをどのように盛り上げていくのか注目したい。

 ドラマ主題歌のヒットメイカーや珍しいアーティストの起用など、今期も様々なアーティストが揃ったドラマ主題歌。それぞれどのような親和性をみせるのか注目しながらドラマを楽しんでみてはいかがだろうか。

(文=北村奈都樹)

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