GLAY TAKURO ソロライブから感じたメロディメイカーとしての円熟味 贅沢な時間を堪能した一夜

GLAY TAKUROソロライブレポ

 ソロ活動について、「何年か前から自分のルーツに立ち返りたくなって、北海道を何度も旅して、そこでたくさんのメロディが生まれました。地図はないけど、みんなの笑顔をコンパスにして、ソロで得たものをまたGLAYに持って帰りたいです」と語ったTAKURO。2ndソロアルバムについても「今回はトランペットやストリングスも入れて、みんなからもらったパワーを注ぎ込んだ自信作になりました」と、間違いない作品であることを自らのプレイと共に伝えた。

 TAKUROの2ndソロアルバム『Journey without a map Ⅱ』は、B’zの松本孝弘(Gt)をプロデューサーに迎え、ロサンゼルス在住の一流ミュージシャンも参加した作品とのこと。昨年のソロツアーで生まれたアイデアも盛り込まれているそうで、前作よりスケールアップしていることや、よりこだわりを持って制作されていることは、このライブを通しても感じられた。きっとこの日集まった観客は、「早く2ndアルバムを聴きたい!」と心底思ったことだろう。

 ジャズ/フュージョンを彷彿とさせるギターインストのサウンド、GLAYとはひと味違ったスケールの大きさ。どの曲も実にメロディアスで、それはメロディメイカーとして長いキャリアを持つTAKUROだからこその、熟成された味わいだと言える。それは言い換えれば、今のTAKUROの中から湧き出た等身大の魅力である。ステージを終え、「最高の夜になりました。ありがとう」と、満面の笑みで気持ちを伝えたTAKURO。シンプルに音楽を共有する喜びに溢れた、実に心地よく贅沢な時間を堪能したライブであった。

(写真=岡田裕介)

■榑林史章
「THE BEST☆HIT」の編集を経て音楽ライターに。オールジャンルに対応し、これまでにインタビューした本数は、延べ4,000本以上。日本工学院専門学校ミュージックカレッジで講師も務めている。

■リリース情報
『Journey without a map Ⅱ』
2019年2月27日(水)

・CD+DVD盤¥3,000+税
・CD only盤 ¥2,500+税
・アナログ盤(初回生産限定)重量盤2枚組¥4,000+税
(先着予約購入特典:オリジナル“Journey”ノート)

<収録予定楽曲>
M1.SOUL FRIENDLY
M2.DANDY MAN
M3.TM St.2am
M4.SARAH 派手にやれ!
M5.TIMELESS WONDER
M6.北夜色 Port Town Blues(TAK MATSUMOTO作曲)
M7.do svidaniya
M8.鼓動
M9.やすらぎのチセ
M10. Swingin’ Tokyo 2020

<DVD収録内容>
・[やすらぎのチセ] MUSIC VIDEO
・[やすらぎのチセ] MUSIC VIDEO Making

■ツアー情報
『GLAY TAKURO Solo Project 3rd Tour “Journey without a map 2019”』

3月14日(木)福岡 Zepp Fukuoka
3月16日(土)広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
3月18日(月)大阪 Zepp Namba
3月20日(水)愛知 Zepp Nagoya
3月22日(金)新潟 新潟LOTS
3月26日(火)東京 Zepp Tokyo
3月29日(金)宮城 SENDAI GIGS
3月31日(日)北海道(函館)金森ホール ※1日2回公演

<チケット一般発売>
2019年2月頃予定

GLAYオフィシャルサイト

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