Aqours、「君のこころは輝いてるかい?」披露の理由 『NHK紅白歌合戦』で“輝く”ことへの期待

 Aqoursが、12月31日放送の『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出演する。

 Aqoursは、メディアミックス作品『ラブライブ!サンシャイン!!』より生まれた9人組声優ユニット。同作の舞台は、静岡・沼津市内浦。2017年12月まで放送のTVアニメシリーズでは、私立浦の星女学院に通う9人の少女たちが、“スクールアイドル”として成長する物語が描かれた。

Aqours『君のこころは輝いてるかい?』(Blu-ray Disc付)

 同アニメでキャラクターたちの声を担当したのが、声優ユニットであるAqoursのキャストだ。彼女たちは2015年の結成後、今年11月には東京ドームでのワンマンライブ『Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~』を開催。来年1月には、完全新作劇場版『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』を公開するほか、同年4月には千葉・幕張メッセ イベントホールをはじめ、台北と韓国・ソウルを巡る『LOVE LIVE! SUNSHINE!! Aqours World LoveLive! ASIA TOUR 2019』開催などを控えており、近年のアニメ/声優音楽シーンにおいて類まれな存在感を放っている。

 そんなAqoursは、『紅白歌合戦』内の企画コーナー「世界で人気のジャパンカルチャーを特集」に登場。「君のこころは輝いてるかい?」を披露する。同楽曲は、結成同年リリースの1stシングル表題曲で、彼女たちが大きな夢に目覚める瞬間を切り取っている。これまでにも、歌番組やライブでたびたび歌唱してきた楽曲なのだが、その際にはキャストのダンスとアニメMVにおける“シンクロ性”の高さが取り上げられてきた(参考:Aqoursが全国ツアー初日で見せた、『ラブライブ!サンシャイン!!』2期総集編のような世界)。しかし本稿で注目したいのは、なぜ「君のこころは輝いてるかい?」が今回のステージに選ばれたのかである。その背景には、先述のアニメエピソードとの“繋がり”や、メンバーが楽曲に込めた“想い”があるのかもしれない。

 「君のこころは輝いてるかい?」を掘り下げるにあたり、同楽曲タイトルがアニメ内でコールされた第1期13話を振り返りたい。同話において、Aqoursはスクールアイドルの祭典「ラブライブ!」地方予選に出場。彼女たち9名の出会いを寸劇形式で演じた後、「MIRAI TICKET」を歌い上げた。

 なかでも印象的だったのが、高海千歌(CV:伊波杏樹)が曲中に放った一言だ。彼女はパフォーマンス後半、浦の星女学院の仲間たちが集う客席に向かって「みんなー! 一緒に輝こう!」と手を差し伸べながら叫ぶ。それを受けて、多くの生徒やAqoursの家族がステージに駆け出し、ともに歌い始める。その後、アニメ第1期を振り返るエピローグ的な語りが入り、メンバー9名が視聴者に対して「君のこころは輝いてるかい?」とはつらつと尋ねた。なお、同楽曲は第2期3話の終盤、実際の歌唱に到ったことも記しておきたい。

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