乃木坂46 井上小百合、写真集『存在』に込められた“恩返し” グループ愛溢れる人柄を解説
乃木坂46の井上小百合が、12月12日に1st写真集『存在』を発売した。
『乃木坂工事中』(テレビ東京系)にて、自身のソロ写真集を熱望し、憧れの国としてスイスを挙げていた井上。その願いを見事叶える形となった『存在』は、12月14日に誕生日を迎えた井上の24年が詰まった写真集だ。発売前日にはSHOWROOMで発売記念の配信が行い、誕生日当日にはHMV&BOOKS SHIBUYAで発売記念イベントも開催した。イベント会見のレポートやSHOWROOMでの配信を観ていて改めて感じるのは、井上は謙虚でいながらも感謝を忘れない、信念の人であるということだ。
『存在』は、秋元康からもらったいくつかの候補の中から彼女が選択したタイトル。自分の存在を表した1冊であると同時に、自分の存在はファンや周りのスタッフのおかげで完成しているという、彼女の感謝が詰まっている。宝物のようなファンに、この写真集を機にさらに恩返しをしていきたい、というのが『存在』に込められた井上の思いだ。
井上はデビューシングル『ぐるぐるカーテン』から6thシングル『ガールズルール』まで、選抜の3列目を維持していたが、次の7thシングル『バレッタ』からはアンダーと選抜を行き来することとなる。2014年発売、10thシングル『何度目の青空か?』のアンダー曲であり、井上がセンターを務める「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」は、切ないピアノとシンセの音色に、しなやかなダンスが重なる、ファンからも非常に人気の高い楽曲。フロントを張るのは、齋藤飛鳥、斉藤優里、卒業生の伊藤万理華、中元日芽香と、アンダー人気に火がついたきっかけの1曲でもある。2016年発売、16thシングル『サヨナラの意味』からは選抜の常連に。翌年発売の19thシングル『いつかできるから今日できる』では、初の福神入りを伊藤とともに果たした。
苦しい時期を乗り越えた井上は、齋藤飛鳥や斉藤優里とともに選抜へと階段を上り、伊藤、中元とは特に距離の近い盟友と呼ばれる存在だった。メンバーひとりひとりが個性を開花させ始めた時期には、井上の特撮好きが高じて『日曜もアメトーーク!』(テレビ朝日系)の「スーパー戦隊大好き芸人」に出演。井上の“毒舌キャラ”も飛び出し、日曜のゴールデン番組でインパクトを残すことに成功した。