『キラッとプリ☆チャン』まで一堂に会したドリームライブ 伝説のアイドル セインツ登場に感動の嵐
伝説のアイドル、セインツの登場に会場が大興奮
告知コーナーを挟んだ後に満を持して登場したのは、この日のスペシャルゲスト。プリティーリズムシリーズから、春音あいら(阿澄佳奈)、上葉みあ(大久保瑠美)、彩瀬なる(加藤英美里)のセインツ。一連の「プリティーシリーズ」の原点である『プリティーリズム』シリーズの主役を務めたこの3人が「プリティーライブ」のステージに立つのはこれが初となる。
往年の大名曲「Dream Goes On」「Dear My Future 〜未来の自分へ〜」「ハート♥イロ♥トリドリ~ム」を3人で披露。伝説のアイドル、セインツの登場に会場も割れんばかりの歓声で埋め尽くされる。あいら役の阿澄は「やっと皆さんにお会いできることが叶いました。初めての3人でのパフォーマンスがこんな大きな場所で、ありがとうの気持ちでいっぱいです」と万感の想いを語り、「これから、私たち3人と、ずっと一緒に歌いたかった6人とであの曲を歌いたいと思います」と、セインツ&そらみドレッシングによる「Make it!」が披露され、最高潮の盛り上がりを生み出した。最後は「オールアイドル組曲 プリシャス♪」で、総勢29名のアイドルがステージに登場し、幕を下ろした。
中盤から次々と繰り出されたどの曲にも本編の名シーンが宿っていて、そのシーンのキャラクターの意志や言葉に、背中を押されたことが思い出される。その物語がこの会場の観客の数だけあるのだと考えたら、胸の奥に熱いものがこみ上げてきた。『プリティーリズム』シリーズにも『プリパラシリーズ』にも『プリ☆チャン』にも、登場するキャラクターには自分の「夢」があり、みんながその「夢」のために努力を続ける。
シリーズ中どの作品でも老若男女、人間じゃない者まで問わず「なりたい」「やりたい」気持ちが不当に貶められることはない。どんな苦難が立ちはだかっても、「夢」を生きていくことの原点として立ち返ることで、このシンプルだが容易く表現できないことを、このシリーズは一貫してやり通してきた。声高ではなく、それが当たり前のことだと語りかけてきた。そのメッセージは鋼より強く、輝きはダイヤより気高い。この日のライブは、その強さと気高さを感じたライブだった。
4月からは『キラッとプリ☆チャン』のシーズン2が放送されることが発表された。みらいたちの「やってみた」がさらなる奇跡を生み出していく。その意思を込めた歌も増えていく。誰もが等しく輝けるこの物語とライブの先が楽しみで仕方ない。
(取材・文=石川雅文)