滝沢秀明はジャニーズJr.の生徒会長から学園長へ? 20年ぶりに復活する『8時だJ』に寄せて

 12月29日の放送では、そんななつかしのアーカイブ映像も紹介される模様。大人びた口調でヤンチャなトークを繰り広げていた櫻井翔や、ボーッとしているようでアクロバットなどここぞというときにキメる二宮和也、いつも笑顔で持ち前の人の良さが全開だった相葉雅紀、ヒロミからイジられることも多かった愛されキャラの松本潤など、大人になっても変わらない部分や成長したところが見比べられるのもうれしい。

 今回出演するメンバーの中には、大野智など当時『8時だJ』に出ていなかったメンバーもいるが、それでも各々がジャニーズJr.という青春時代を過ごしたことには変わりない。「少年時代に戻り、とにかく同窓会気分で楽しみたいと思います」と滝沢がコメントしているように、思い出話に花を咲かせてくれることだろう。もしかしたら、今だから話せるトークも飛び出すのではと、ワクワクする。

 『8時だJ』が学校だとすれば、滝沢秀明は生徒会長のような存在だった。どんな場面でも模範生となる期待を背負い、個性の強い生徒たちをまとめ、ときにはヒロミら大人たちと対等にやりあう。そんな滝沢が来年からプロデューサーに転身するというのは、ジャニーズJr.の学園長になる、と言われたような気分だ。もしかしたら、いつの日か卒業生の滝沢ならではの視点で、次世代の『8時だJ』が生まれるかもしれない。そのとき、講師として今回集まったメンバーが出演しても面白いのではないか。そんな夢物語も膨らむ、今回のスペシャル番組。最初で最後のお祭り騒ぎな展開を、楽しみにしている。

(文=佐藤結衣)

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