三浦祐太朗、母・山口百恵への感謝の思いを語る「守るためにいろんな努力をしてくれていた」

 12月7日に放送された『中居正広の金曜日のスマイルたちへ女子刑務所の母たち』(TBS系)では、「母親たちの女子刑務所」の特集がオンエアとなった。

 この20年で新たに刑務所に入る女性の数はおよそ2倍に増加している。中居はその現実に「犯罪というのはもちろん決して許されることではないですし、同情の余地は決してないとは思います」とコメントすると、パネラーの室井佑月も「子供のためだったら親にみっともなくても頭下げられたわけだし。子供より自分自分っていう気持ちが強くて。ちょっと私は……全く同情できないかも」と意見を述べた。番組は「毒物及び劇物取締法違反」で捕まった20代、獄中出産で未婚の母の人生をVTRで紹介。中居は「環境のせいにしてしまうのも決して好条件ではない家庭環境の中でも、懸命に生活されてる方々いっぱいいらっしゃいますし。でも誰しも挫折があって逃げたくなるときもあって、それがガス抜きってなるとそのガス抜きがシンナー薬物だったりということで」と厳しい実情を反芻する。

三浦祐太朗『FLOWERS』

 番組の後半にはゲストとして三浦祐太朗が登場。三浦は初めて佐賀にある女子刑務所を訪れた。「もちろん歌うことはメインなんですけど、今回はその自分の言葉で受刑者の皆さんに何を伝えられるかっていうのはすごく悩みました」と中居らに胸の内を語る。受刑者の前に登壇した三浦は「知らない方もいらっしゃると思うので、一度ご紹介させていただきたいと思います。僕は三浦祐太朗と言います。主に歌を歌っています。うちの両親は僕が言うのもあれなんですけど有名で、山口百恵さんと三浦友和さんという両親のもとに生まれた長男でございます」と様々な立場の人が共存していることを考慮し自己紹介した。まず名刺代わりに選んだのは、母親の名曲「さよならの向こう側」。多くの受刑者が口ずさみ、中には涙する者も。

 三浦はここで母への思いを語りだす。「山口百恵から引退して結婚して子供ができて、僕を育ててくれることって、本当に大変なことだったんじゃないかなって。マスコミの方々が基本的にはずっと突撃取材とかがすごかった時代です。例えば、運動会とかに父兄に紛れて来たりして、こっそり僕を撮ろうとしたりとか、両親を撮ろうとして、買い物に母と小さい頃手を繋いで行った時に、突然突撃取材で来られたりとかですね。そういうストレスから子供達に怖い思いをさせないように、守るためにいろんな努力をしてくれてました。一途に守るんだよっていう気持ちを語るわけでもなく両親の背中から滲みでてくるものというかね。この歳になるとすごくそれは身に染みて感じています。感謝をしております」と母のさりげない優しさ、三浦から見ていた母の後ろ姿を自身の目線から話し、受刑者の琴線を揺らした。その後、「いい日旅立ち」を歌唱。三浦は刑務所の前に児童養護施設を訪ね、親が服役中の子供達に会っていた。「すごく明るくてすごく綺麗な瞳をしてて、すごく嬉しかったです。でも、同時に母親から引き離されてしまう子供たちっていうのも、もしかしたら犯罪被害の一員かもしれないなって。そういう子をできるだけ、難しいけどゼロにしたいなって昨日行ってきました。みなさんも子供たちの気持ちもね、もう一度考えていただきたいなと」と児童養護施設の現状を明かし、自身のオリジナル曲「ハタラクワタシへ」を歌唱。最後の曲には母の「秋桜」を選んだ。

関連記事