ゲーム、舞台、アニメを席巻! 『第69回NHK紅白歌合戦』出場を決めた“刀剣男士”の魅力を解説
刀剣女子たちがこぞって来場するミュージカルも、会場の熱量がものすごい。最近は連続ドラマでも活躍中の黒羽麻璃央、佐藤流司をはじめ、2.5次元俳優と呼ばれるキャストが多数出演し、第1部がミュージカル、第2部がライブといった二部構成でステージが繰り広げられる。ミュージカルのポイントは、見に行くシリーズによって内容が全く異なる濃厚かつ感情を揺さぶるストーリー。そこに迫力ある殺陣や歌が効果的に絡んでいく。刀剣ごとに細かく設けられたキャラクター設定(男らしい、兄貴分、シャイ、世話焼き……など)を知っているとさらに楽しめ、仲のいいキャラ同士のペア萌え、ツンデレ、兄弟愛といった関係性も見逃せない。さらに驚くべきは、ビジュアルの圧倒的な再現率と海外ファンをも虜にするこだわりの衣装。メイクはもちろん、ウィッグやカラーコンタクトを使って可能な限りキャラクターに近付け、煌びやかで艶やかなコスチュームもじっくり時間をかけて見たくなるものばかり。ストールや羽織りをまとう場合は「それらがひらりと美しく見える動き方を意識している」とはあるキャストの弁だが、それぞれの衣装を最大限に生かしたパフォーマンスに注目してみてもおもしろいかもしれない。
原作のゲームからミュージカル、舞台、アニメ、漫画……と数々のメディアミックスで間口を広げ、ますます熱を帯びる「刀剣乱舞」。紅白歌合戦の初出場歌手会見にはミュージカルの人気メンバー6人が登場し、「ほかの仲間たちも大舞台に向けて準備している」と加州清光役の佐藤流司がコメントした。当日は一体何人の刀剣男士が出演し、どんなステージを繰り広げてくれるのか――。日本はもちろん、海を越えた多くの刀剣ファンが今からその瞬間に胸を高鳴らせている。
(文=川倉由起子)