綾野ましろが明かす、「GLAMOROUS SKY」への特別な愛「一生大事に歌っていきたい」

綾野ましろが明かす、「GLAMOROUS SKY」への特別な愛「一生大事に歌っていきたい」

 11月3日にマイナビBLITZ赤坂にて行われたワンマンライブ『YOUR WORLD』で配信限定リリースしたカバー「GLAMOROUS SKY」を初披露した綾野ましろ。(参考:「綾野ましろ、ボーカリストとして1段上へ 特別な想い語った『YOUR WORLD』を振り返る」)MCで「誰かに理解してほしい、誰かのことをもっと理解したいんだよ。ってもがいていた時期に出会った曲だった」と涙ながらに語り始め、「本当に思いが強すぎてうまくまとまってないかもしれないけど、伝わってくれたら嬉しいです」と訴えていた楽曲への思いを聞くべく、ワンマンライブを終えたばかりの彼女を直撃した。(永堀アツオ)

綾野ましろ「GLAMOROUS SKY」MV

「もう一歩、違うステージに行きたい」

ーー2年連続となるマイナビBLITZ赤坂でのライブを終えた心境から聞かせてください。

綾野ましろ(以下、綾野):終えたばかりですが、もっといけるって思いました。あはははは。

ーー(笑)。「もっといける」が最初の感想ですか!? この4年間を振り返って、「ベストパフォーマンスだった」という声も目立ちましたが。

綾野:ライブ中はいつも、今できること、今持っている自分の力を最大限に出すっていう思いがあるので、一切手は抜いていないんですけど、終わったときに感じたのは……さっきまでライブをやってたなっていう心地よい疲労感と、もう一歩、違うステージに行きたいなっていう気持ちだったんですよね。

ーーボーカリストとしては「1ランク上がったな」という印象を受けたライブでしたよ。

綾野:確かに、夏のライブサーキットからマイナビBLITZ赤坂までの間で、ライブの空間や時間の使い方がゆったりになったというか、自分で把握できるようになった気はしているんですね。その会場の空気を自分のものにするっていう意味では、できた部分もあり、飲まれたなっていう部分もあって。会場にというよりかは、ライブ独特の緊張感なのかな。ワンマンライブでは時間と空間を全部自分で支配していいはずなのに、何かに駆り立てられてしまったり、どのタイミングで次の曲に行こうかなっていうのをちょっとでも考えちゃう時間があったり。ほんとに呼吸ひとつの違いなのかもしれないんですけど、自分の中では8割出来たか、出来ないかくらいだったんですよね。ちょっと悔しいなと思う部分もありました。

綾野ましろワンマンライブ『YOUR WORLD』(写真=Makiko Takada)

ーー新たな試みとして、ライブの中盤で観客にサイリウムを切ってもらうお願いもしてました。

綾野:照明の方が「「幻燈」という曲では、照明で幻想的な世界を作りたいんですけど、アニメソングというジャンルではサイリウムが消えることはまずないじゃないですか」っておっしゃっていって。私もそこで、「確かにそうですね」って気づいたので、「じゃあ、その前のMCでみんなに消してくださいって呼びかけができたらいいですね」というお話をしていました。みなさん、消してくださったので、実現しましたし、暗いからこそ映える画もあって。あの画も照明の方が作ってくださったんですね。私たちの自己満足にはなりますが、そういう景色をみんなと見れたことが良かったなって思います。実は、サイリウムを切るのはあの曲だけで良かったんですけど……。

ーー続く「shinkiro」と「Lotus Pain」もサイリウムはなしでした。

綾野:ライブの波を作りたくて、バラードゾーンにしてたんですけど、結果的に3曲、みなさん聴き入ってくださったので、あれが正解だったと思います。

ーーMCでは、ワンマンライブのタイトル『YOUR WORLD』lについても説明してました。同音異義語だったので、改めて文章にしておきたいと思うんですが。

綾野:そうですね。普段はSNSでの発信が主なので、言葉ではなかなかコミュニケーションが取れてるようで取れてないというか。その中で、やっぱり私はライブという場所で、みんなが思ってる今日のテンションや温度を感じたいし、みんなにも私の熱意を感じてもらいたい。ライブサーキットも含めて、お互いに思い合うことから居場所ができていくんだなって感じたので、『YOUR WORLD』というタイトルには、私たちそれぞれの“想像”を行動に表すことによって、新しい世界を“創造”していくっていう意味を込めていたんですね。バンドメンバーにも、リハーサルの時から「想像すれば創造できるんだから!」って言いながらやってて。その思いは伝わったんじゃないかなと思いますね。お客さん、みんなの表情がすごくカッコよかったし、やってやるぞっていう感じがすごく出てたから。

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ーーそして、「GLAMOROUS SKY」の初披露もありました。

綾野:それこそ、私にとっては、「想像すれば創造できる」を体現したような曲になってて。自分の理想や夢が全部詰まった、憧れの曲だったんですね。最初に『NANA―ナナ―』という漫画に出会って、アニメも見ていて。私は北海道出身ですけど、ナナも雪が降る港町から上京して、バンド活動をしていく。ミュージシャンへの道を辿っていくストーリーに惹かれたし、そこには私が憧れた世界があって。いつか、この漫画の中の世界のような人になれたらいいなっていう思いも抱いてました。そして、映画化が決まって、中島美嘉さんがナナを演じ、この曲を歌われて、ベストマッチングだなって感じました。当時、もしも自分が歌うとしたらっていうことをずっと想像していたんです。

ーー想像してたことが現実の世界になったんですね。

綾野:ありがたいことに。言い続けていたら叶うこともあるんだなって。歌い終わったあと、MC中、泣かないようにこらえながら、思いを伝えました。でも、多分、泣いてましたね。

ーー涙が出てましたね。当時のどんな想いが蘇りましたか? 「心がザクザクしてた」と言ってましたが。

綾野:その言葉しか出てこなかったんですよね。シンガーとしてデビューできている未来を想像するだけだった時の自分は、何かのせいにして、いつも怒っていて。そういう、反骨精神の塊みたいな時期に、この作品を手にしました。部屋で読みながら、人生はこういう風に紆余曲折あるだろうけど、ブレずに好きなことを好きって貫いていたら、きっと仲間になってくれる人はいるだろうし、自分の思いも伝わっていくような道筋が描けるんじゃないかなっていうことを漠然と思ってました。感情の波が激しかった多感な時期に出会った楽曲だったんですよね。「GLAMOROUS SKY」を聴きながら泣いている日もあれば、何かに怒ってる日もあったり、すごく楽しくなっちゃって、スキップしてる日もありました。不思議なパワーを秘めた楽曲だなって思います。

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