佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』
Sexy Zone 佐藤勝利は大人の男性へと渋みを増していく 22歳の誕生日祝ったラジオを聞いて
「メッセージを残して下ろそうとしたのよ、受話器を。そしたらね、君に変わるの留守電が! 変わったよ、これ! 出てくれたー! みたいなね。そしたら声が裏返るんだよってくるんだけど、これねサビでファル使って裏返ってんのを表現してんの! マジでかっこいいよね」と、キラキラした佐藤の瞳が見えるような語り口。「でね、くるよ、最後の歌詞! わかる? このタイトルの“コイン”で、最後君に会いたい気持ちが電話以上になって、チケット(切符)買っちゃってるのよぉ!!」と大興奮。「いい歌詞だねぇ」と、はしゃぐ声がなんとも微笑ましかった。
佐藤は、しばしばこうした時代をさかのぼって名曲を愛で倒す。なかでも、マイケル・ジャクソンやThe Beatlesに対するリスペクトは特別なもので「マイケルって“このリズムの音が聞きたいんだよ”って、マイケルが色々な物を叩いてみて、“これだよ、このリズムの音だよ”って言って、その音を創ったりするらしくて……」、「『Here Comes The Sun』はジョージ・ハリスンがエリック・クラプトンの家の庭で、朝日がでてきたところでギターを弾いていたらできた曲。もう音に現れてますもんね、太陽きたぞーっていう。ホッとした気分で作ったんでしょうね」と逸話を踏まえて紹介していた。
こうしてみると、どこか古風で、マニアックな愛し方をするスタッフとリスナーと、佐藤もみんな似た者同士なのかもしれない。年齢や時代も超えて、いいものを共に愛でながら今を一緒に生きる、そんな楽しみ方をこれからも提示してくれる番組の優しい空間は、佐藤だからこそ作り上げられた場所なのかもしれない。佐藤は以前「いい音楽に時間なんて関係ないですからね」とも語っていた。ブルースを愛し、達観した考え方を持つ佐藤勝利22歳。これからさらに大人の男性へと渋みを増していく過程が、楽しみでしかたない。
(文=佐藤結衣)