森朋之の「本日、フラゲ日!」vol.120

Official髭男dism、神様、僕は気づいてしまった、みやかわくん…いま注目集めるニューカマーの新作

 “Official髭男dism”、“神様、僕は気づいてしまった”などのバンド勢を中心に、いま注目を集めているニューカマーの新作を紹介。次世代のシーンを担うアーティストたちの才能のきらめき、そこに含まれた大きな可能性をぜひ感じ取ってほしい。

Official髭男dism『Stand By You EP』(通常盤)

 今年4月に1stシングル『ノーダウト』で華やかにメジャー進出を決めたOfficial髭男dism。各地の夏フェスも大盛況、音楽メディアでも大きく取り上げられ、aiko、蔦谷好位置といったアーティスト/プロデューサーにも絶賛されるなど、早くも本格的なブレイクが迫っている彼らの新作は「FIRE GROUND」(アニメ『火ノ丸相撲』(TOKYO MXほか)OPテーマ)、「バッドフォーミー」(ドラマ『グッド・バイ』(テレビ大阪)主題歌)などのタイアップ楽曲を含む4曲入りEP『Stand By You EP』。表題曲「Stand By You」は、ソウル、ファンクの要素を取り入れたサウンドとドラマティックなメロディというこのバンドの軸をさらにアップデートさせながら、EDM以降のダンスミュージックの雰囲気、シンガロック必至のコーラスを加えたハイブリッドな楽曲。2019年の快進撃を確信させる、超高性能ポップチューンだ。

Official髭男dism「Stand By You」MV
神様、僕は気づいてしまった『ストレイシープ/匿名』(初回限定盤)

 昨年7月リリースの1stミニアルバム『神様、僕は気づいてしまった』以来、約1年3カ月ぶりの神様、僕は気づいてしまったの新作は、映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』(10月26日公開)の挿入歌2曲による両A面シングル『ストレイシープ/匿名』。東野へいと(Gt)の作詞作曲による「ストレイシープ」は、“社会のなかで自分の居場所を見つけ出す”をテーマにしたアッパーチューン。どこのだれか(Vo/Gt)が手がけた「匿名」は、“自分の代わりなんていくらでもいる”という思いを描いたナンバー。どちらの楽曲も、映画の物語を汲み取りながら、“神僕”のコンセプトに結びつけることに成功している。凄腕ミュージシャンでもあるメンバーたちの卓越した演奏、緻密にして生々しいバンドサウンドも絶品だ。

神様、僕は気づいてしまった「ストレイシープ」MV

Halo at 四畳半『swanflight』(通常盤)

 叙情性に溢れた良質のメロディ、奥深いストーリー性を含んだ歌詞、そして、歌の世界を増幅させ、際立たせることに心を砕いたバンドサウンド。歌モノ・ギターロックバンドの王道とも言える音楽性で注目を集めるHalo at 四畳半のメジャー1stフルアルバム『swanflight』。憂いを帯びた旋律と“私たちを繋ぐもの”をテーマにした歌詞がひとつになった「ヒューズ」、エモーショナルなバンドサウンドのなかで〈たった一節で/君を救うから〉というラインを響かせる「悲しみもいつかは」などを含む本作には、豊かな歌を中心としたこのバンドの特性がしっかりと描かれている。“swanが飛び立つ”という意味を込めたこのアルバムによって彼らは、邦楽ロックの新たなスタンダードへ向かって進むことになるだろう。

Halo at 四畳半「ヒューズ」MV

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