今泉佑唯、長濱ねる、菅井友香、渡辺梨加……欅坂46ソロ写真集の特徴を分析
今泉の『誰も知らない私』(撮影・中村和孝)。欅坂からの卒業が決定し、さらに10代最後ということで、今までの集大成と言っても過言ではない。これからの芸能生活を占う上でも、ほかの3人の写真集以上に特別な思い入れがあるだろう作品だ。撮影地はイタリア・ナポリ郊外。前途した3作は、いつも見せない表情や姿を見せることで新鮮さを感じさせた。一方で今泉は、最近見せていなかった感情豊かな表情を溢れんばかりに写し出しており、見ていて嬉しくなる一冊である。元々欅坂の中でも自信家キャラなだけに、自身も楽しみながら撮影に挑んだことが感じられた。表情一つにしても、カメラの向こう側の人たちを楽しませようとする、モデルとしてのプロ意識が伺える。言い方を変えれば、隙がなく、もう次のステージへ向かっていることを思わせる内容だ。基本無邪気な姿が多い今泉だが、たまに見せるシリアスな表情にドキッとさせられる。また、大胆なカットが目立つ中、下着姿で羽毛に包まれた姿の今泉も美しい。
欅坂のソロ写真はどれも予想以上に大胆な姿が登場し、ドキッとさせられるが、それ以上に驚くほど素晴らしいスタイルに仕上げてくる彼女たちの努力に感心する。そして、どのショットからもメンバーが最高な姿を収めるために本気で挑み、いろんなプレッシャーの中でプロジェクトが進行しているということを改めて感じることができるのだ。
(文=本 手)