DearDream 富田健太郎&溝口琢矢×R・O・N対談 『働くお兄さん!の2!』楽曲を大いに語る
2期11話のカラオケシーンが実現するかも……!?
——劇伴は、2期で新たに作った曲もあるのでしょうか?
R・O・N:はい。1期で足りないものを補填する曲が多かったですね。なので、結構ゆるめのものがメインになっています。ただ、それだとちょっとつまんないなってことで、今回CD収録するにあたって、ゆるすぎたものをアレンジしたり、曲を作り変えて長くしたりもしました。そういうことは普段あんまりやんないんですけどね。でも、やっぱりCDを聞いていて、効果音みたいなものが多いとつまんないじゃないですか。だから、面白くできたらいいなって考えて作り変えました。
——新たに追加した曲で、特に印象に残っている曲はありますか?
R・O・N:「夢はヒーロー?」とかですかね。ギターなんて弾かずに、敢えて音数を絞ってレトロな感じで作るのは楽しかったです。あとは、「これからはじまるよ♪」とか「ぽけぽけ」は、アニメとCDで全然違うものになっていると思うので、CDで聞くと面白いと思います。
富田:曲を作る時って、何かインスピレーションをもとに作ってるんですか? いろんなジャンルの音楽を作れるのってすごいなぁと思って。
R・O・N:多分、今までに増やした引き出しの問題だと思うんだよね。聞いたことがあるとか、自分が作ったことがあるとか。そこにないものだったら、新たに勉強する。だから、急に「演歌作って」って言われたら、普段演歌は作らないから「どうやって作ろうか」って勉強するしかない。演歌にはどういう楽器や音階が使われてるかを勉強して、自分なりに解釈して作る。でもそれって、たとえば役作りとかと一緒だと思うんだよね。「俺、こんなキャラじゃないけど」って役を演じる時にどうするかって言ったら、多分、人の演技を勉強するじゃない?
富田:そうですね。
R・O・N:そういうのと一緒だと思う。
富田:なるほど。あとこれも聞きたいんですけど、作詞の語彙は小説とかからインプットするんですか?
R・O・N:まあ、本を読んだりして語彙力を上げるしかないよね。人によっては、辞書を読んだりとかもする。
富田:え、そうなんすね!
R・O・N:ただ、歌詞って難しい言葉を知ってるから偉いとかではなくて。俺は、誰にでもわかる言葉の組み合わせで響くようなことを書きたいって思うんだよね。難しい漢字や言い回しを使うとかではなく、簡単な言葉で響くことを言えるやつが強いと思う。
——富田さん、溝口さんから作曲に関して色々と質問がありましたが、逆にR・O・Nさんから2人に聞きたいことやメッセージなどはありますか?
R・O・N:メッセージ……今度、カラオケ行こうね?
富田:また最後、こうなりますね(笑)。何かひとつずつ有言実行されていくという。
溝口:「Piece of my life」を、R・O・Nさんに「カラオケで歌いたいです!」って言ったら、「ハモるよ」っておっしゃってて(笑)。
——それは豪華すぎる(笑)。リアルに11話が実現されるという。
R・O・N:でもさぁ、3人でカラオケ行ったらさ、ちょっと最初気まずそうだよね。
富田:何を入れるか気を遣いあうという(笑)。R・O・Nさんが、俺らがまったく知らない曲を入れた時、多分一番「ヤバい……!」ってなりますね。
溝口:ヤバいね!それヤバいよ!
R・O・N:気をつけるわぁ……。
溝口:カラオケは2軒目で行きましょう!(笑)。
(取材・文=まにょ/写真=稲垣謙一)
■リリース情報
『TVアニメ 「働くお兄さん!」 Music Selection 履歴書 02』
発売:10月3日(水)
価格:3,000円(税込)