関ジャニ∞の“新しさ”と“らしさ”ーーアーティストとしての成長感じる新作『ここに』を分析

〈始まるんじゃない 始めるんだぜ!!〉
〈進むんじゃない 進めるんだぜ!!〉

 こうした積極性を促すメッセージ性は彼らが歌うことでより力強いものとなるだろう。例えば、多くのテレビ番組でMCを務める村上信五や『関ジャム 完全燃SHOW』でメンバーたちが見せる徹底した聞き役としての姿勢は、グループがこうしたアグレッシブな楽曲を歌う上での良い伏線になっているように思う。凝った技術で複雑に作り込んだ構造に頼った楽曲などではなく、ストレートに歌い叫ぶような、心に訴えかける楽曲のスタイルは、そうした彼らだからこそ響くのだ。

 自主レーベル<インフィニティ・レコーズ>設立以降の音楽活動や、冠番組が好調なこと、彼ら自身も年齢を重ねたことで歌いたいものも変化してきているのだろう。彼らのグループイメージの芯にあるものは引き継ぎつつ、アーティストとしてのスタイルをじわりじわりと変えていっている様子に、成長を感じ取れたリリースであった。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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