ましのみ、充実の“夏”を終えて次なるステージへ 様々な表現で歌を届けたワンマン公演振り返る

ましのみ、充実の“夏”終えて次のステージへ

 すっかり“ましのみの歌を聞く”モードになっていると突然、「ちょっと忘れていませんか」と会場に問いかけるボーカルトラックが流れ始めていよいよラストスパート。再び夏うちわが登場し、「【サポートされていない恋愛形式です】」や「エゴサーチで幸あれエブリデイ」などの掛け声やコールアンドレスポンスのある楽曲で盛り上がりを取り戻す。最後は「懐かしい曲」と紹介した「ホタルの降る夜に」を歌い、本編を終了した。

 さらに、アンコールでは、「アツアツでラブラブな気持ちがフリーズドライできたら?」というテーマをアーバンなサウンドに落とし込んだ新曲「フリーズドライ please」と「ストイックにデトックス」の2曲を披露。そして、最後の最後に「それ以外」を鍵盤の弾き語りで歌い、この日のライブを終えた。

 MCでは、メジャーデビューを経験したことで、これまで以上に多くの人に自分の歌を届けることができるようになってきたことに触れた一方、今回のライブをソールドアウトできなかったことに悔しさを滲ませながら(とは言っても十分な盛況ぶり)、もっと自分の音楽を広く広めていき、やりたいことと求められることを合致できるようにしたいという明確なビジョンを力強く語ったましのみ。さらに、「この先どうなるかを考えると可能性を狭めてしまうから、その時いいと思うものを突き詰めていくので、ましのみを面白がってついてきてくれれば」とも語っていた。普段はほんわかとした雰囲気のましのみだが、音楽に対しては常に真剣で、ストイックな一面を持っている。

 “夏”という一つのテーマに絞った曲作りに初めて挑戦した作品『どうせ夏ならバテてみない?』をライブというかたちで締めくくったこの先、12月にはShibuya duo MUSIC EXCHANGEにて『ましのみワンマンライブ「Masまし hinomiX Vol.1」』の開催も決定している。ましのみと過ごす今年の冬、さらに面白い景色が広がることになるはずだ。

(文=久蔵千恵/写真=木村智軌)

■セットリスト
『ぺっとぼとリテラシー ほとばしるバテで夏を締めくくりまショータイム Vol.2』
9月8日(土)代官山UNIT

M-1.どうせ夏ならバテてみない?
M-2.ハッピーエンドが見えません
M-3.ラッシュガード
M-4.名のないペンギン空を飛べ
M-5.5Q.E.D.
M-6.四角2の文章題
M-7.プチョヘンザしちゃだめ
M-8.お日様さまさまサマー
M-9.コレクション of コネクション
M-10.リスクマネジメント失敗
M-11.【サポートされていない恋愛形式です】
M-12.海水掛け合いっこ
M-13.エゴサーチで幸あれエブリデイ
M-14.ホタルの降る夜に

EN-1.フリーズドライ please
EN-2.ストイックにデトックス

■ライブ情報
『ましのみワンマンライブ「Masまし hinomiX Vol.1」』
12月15日(土)東京・Shibuya duo MUSIC EXCHANGE
16:00開場/17:00開演
チケット料金:前売¥3,500(税込・D別)
※当日学生証の提示で学生¥500キャッシュバック

<メールマガジン先行>
受付期間:9月8日(土)〜 9月24日(月祝)23:59
受付はこちら

ましのみオフィシャルサイト

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