『EBiDAN THE LIVE 2018~Summer Party~』レポート
超特急、DISH//らが大集結! シャッフルユニットも登場した『EBiDAN THE LIVE』レポート
超特急やDISH//らが所属するアーティスト集団・EBiDANの主催ライブイベント『EBiDAN THE LIVE 2018~Summer Party~』が8月28日〜29日に開催された。近年は毎夏恒例となったこのフェスでは、所属する各グループのショーケース的なライブはもちろん、メンバーが各グループからランダムに選出され所属グループ以外の楽曲をカバーするシャッフルユニットなど、事務所イベントならではの企画が目玉となっている。この記事では28日のDAY1と29日のDAY2のハイライトシーンを軸に、雑感を述べていきたい。
会場の東京国際フォーラムのほかに全国40カ所のライブビューイング会場での参加者が見守る中、EBiDANの研究生的な存在であるEBiDAN 39&KiDSの選抜メンバーによるBATTLE BOYSによるオープニングアクトで幕を開けたDAY1。この日は超特急など11組のメンバーが登場したが、EBiDANファンに新たな風を感じさせるようなトピックスが多かったように思う。
序盤のショーケースコーナー「BATTLE ROUND」で目を引いたのが、高校生MC&中学生DJによるヒップホップユニット・MAGiC BOYZを卒業し、TOMA(MC)、RYUTO(MC)、JOE(DJ)でスタートさせた新ユニット、HONG¥O.JPだ。オープニングから「スマホのライトをつけて!」(RYUTO)の呼びかけに、観客が一斉にライトを点灯。白い光が揺れる中で披露された初のオリジナル曲「Just Do It」には、会場をひとつにする勢いを感じさせた。〈SUMMER, SUMMER, SUMMER PARTY〉というサビに中毒性がある「SUPER BANANA」では、歌やラップでもステージ度胸を発揮したJOEらメンバー全員が客席に降り、フロアを盛り上げまくって去っていった。
また、やはりこの日初めて生で見た観客も多かったであろうグループが、EBiSSHとSBC(さとり少年団)(各グループのライブについては後述)による合同ユニット・ONE N' ONLY。大人っぽさが売りのEBiSSHと、あどけない風貌に似合わぬダンスのキレが魅力のさとり少年団だが、ここでは各グループとはまた異なる男っぽくアグレッシブなステージングでグイグイ観客を惹きつけていた。オリジナル曲であるEDMナンバー「I'M SWAG」ではREI、TETTA(以上EBiSSH)、EIKU(永玖、さとり少年団)と声質の違う3人で厚みを持たせたボーカルや、ダンス面でも複雑なフォーメーションチェンジやフロア技などが際立ち、黄色い歓声を集めていた。
そしてEBiDANファンお待ちかねのコーナー「SHUFFLE STAGE」のトップバッターは、さくらしめじのカバーユニット・ぶなしめじ。田中雅功役を超特急のユースケが、髙田彪我役をDISH//の矢部昌暉が担当し、さくらしめじのキュートすぎる代表曲「ひだりむね」を熱唱。普段超特急のステージでもほとんど聴く機会のないユースケの歌を、バンドでもコーラスを担う昌暉がハモりでしっかりサポートしており、人気メンバー2人による貴重なステージに会場が沸いた瞬間だった。
さらなる盛り上がりを見せたのは、続く超特急のカバーユニット・通勤快速。ボーカルのタカシ役をM!LKの吉田仁人が担当し、それをカイ役の毅、リョウガ役の楽(以上SUPER★DRAGON)、タクヤ役のNAOYA(EBiSSH)、ユーキ役の田中雅功(さくらしめじ)、ユースケ役の颯(SUPER★DRAGON)がアシスト。動物をイメージさせる振付が愛らしい「My Buddy」をキュートに歌い&踊りきった。シャッフルユニットについては終演後に各メンバーのブログなどで舞台裏が明かされることが多いのだが、タクヤの実弟であるNAOYAのブログでは、兄から直接振付のレクチャーを受けていたことなども明かされていた。このシャッフルユニットでは、普段は別々に活動しているEBiDANメンバー同士の絆が垣間見られるのが興味深い。
続く「FINAL JUMP」は、比較的キャリアの長いグループたちによるコーナー。この日はまず、7月からメンバー4人の新体制となった最年長グループ・PrizmaXが登場。彼らの楽曲中でも1、2のアグレッシブさを誇る「Are You Ready?」では、カウントが細かく難易度の高いダンスで観客を圧倒。さらにアッパーな代表曲「OUR ZONE」を、よりロックテイストを強めた2018ver.で披露していた。グループの顔である森崎ウィン作詞/作曲の「カフェオレ」では最前列の観客1名をロックオンする演出もあり、明るく会場を盛り上げていた。