『STAR OF WISH』インタビュー
EXILE AKIRA×NESMITH×世界が語る、“新章”のビジョン「新しいEXILEはクリエイティブ集団」
5月24日、千葉・幕張メッセにて行われたEXILE THE SECONDの全国ツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”』のファイナル公演は、新たな伝説の幕開けとなった。ファンからの熱いアンコールに応えて登場したのは、およそ2年半ぶりに帰ってきたEXILEの面々。EXILE THE SECOND、三代目J Soul Brothers、GENERATIONS、FANTASTICS……それぞれのポジションで実力を磨いてきた15人が結集した姿は、まさに“オールスター”と呼ぶにふさわしい輝きを放ち、ファンたちは祝福と歓喜に照らされた。
そして、明日7月25日にはいよいよ約3年ぶりとなる待望のフルアルバム『STAR OF WISH』がリリースされる。EXILE再始動までにはどんなドラマがあり、メンバーたちは何を考え、グループとしてどんな進化を遂げたのか。今やEXILE TRIBEの精神的支柱となったEXILE AKIRA、ボーカリストとしてさらなる飛躍を遂げたEXILE NESMITH、FANTASTICSのリーダーとしても活躍する若きパフォーマーの世界が、言葉を尽くし、EXILE新章のビジョンを示した。【記事最後にサイン入りチェキプレゼントあり】(編集部)
NESMITH「背中にビリビリと電気が走りました」
――『AMAZING WORLD』ツアーのファイナルから約2年半、EXILEがいよいよ本格的に活動を再開しました。どんな気持ちですか?
AKIRA:ようやくここまで辿り着いたという感じです。もちろん、この2年半は、経ってみたらあっという間だったんですけど、ここにくるまでのあいだには、やっぱりいろんな葛藤があって。それぞれが、いろんな不安やプレッシャーを感じながら歩んできた2年半でした。だから、今年5月にEXILE THE SECONDの『ROUTE 6・6』ツアーファイナルのライブで、EXILEが改めてステージ上で復活を遂げたときは、もちろん安堵感もありましたが、それと同時により使命感や責任感が増した瞬間でもありました。前向きに、これからの“NEW EXILE”をどう打ち出していこうかとの気持ちで、今はいっぱいです。
世界:メンバーそれぞれが2018年の活動再開を目標にして、個人の活動に打ち込んできた期間でした。僕と(佐藤)大樹は、2016年末にFANTASTICSというグループを結成させていただいて、リーダーとしての当事者意識や責任感を抱いたことで、改めて“EXILEの一員である自分”を見つめ直すことができました。SECONDさんのファイナルで、初めて15人でライブパフォーマンスをさせていただいたときは、EXILEというグループのパワーを実感しました。ステージから客席を見たら、感動して泣いていらっしゃるお客さんがたくさんいたんです。そのグループの一員であるということの覚悟と責任を、改めて今感じているところです。
NESMITH:EXILEの活動が一度ストップすることになったとき、不安になったり、ネガティブに感じたファンの方も、きっとたくさんいたと思います。ただ、僕たちとしては、ATSUSHIさんの思いーー今ここでもう一度、もう一皮、二皮むけるためのチャレンジをしたいとの思いを尊重したいと思っていました。僕らもその後、SECONDとして本格始動をして、ツアーもやらせていただいたりしましたが、そのコアには常に“EXILE”への意識があったんです。2018年になって、全員がそろったときに、みんながそれぞれ磨かれて帰ってきた実感があったし、すごいエネルギーを持った15人だと深く思いました。それはMATSUさん(松本利夫)、ÜSAさん、MAKIDAIさん、そしてHIROさんから受け継がれてきたスピリットの力でもあります。19人のEXILEのエネルギーが、そこには溜まりに溜まっていました。初めて15人がそろってパフォーマンスをしたときは、背中にビリビリと電気が走る感覚がありました。「Rising Sun」のイントロが流れた瞬間のみなさんの歓声を聞いて、この日のここにくるために、SECONDを動かしてきたんだと、僕らは言葉にせずともすべてわかり合うことができました。自分たちで言うのも何ですけど、今のEXILEは本当にモンスターグループなんだと、内側からも強く感じているところです。
――この2年半はEXILE TRIBEの各グループすべてが、激動の中にありました。
AKIRA:今だから言えることも実はいっぱいあります。MATSUさん、ÜSAさん、MAKIDAIさんのご三方が勇退された2015年の『AMAZING WORLD』ツアーの打ち上げで、HIROさんに「次のEXILEを引っ張っていくのは、お前だからな」と言われたんですよね。その後さらに、「お前、気合い入れなきゃダメだよ」とのひと言もいただきました。EXILEを“引っ張る”というとおこがましいですけど、自分なりにどんなふうに新しいEXILEを築き上げていくべきかは、すごく考えるようになりましたね。俳優としての活動では、夢だったハリウッドに挑戦することもできて、個人としても充実した日々を送らせていただきましたが、なぜそうした活動ができたのかを考えると、EXILEの一員だったからなんです。そのため、自分は新しいEXILEを築き上げることを最優先に考えるべきだとの思いに着地しました。メンバーそれぞれの挑戦は、今一度、エンターテインメントの原点に返るべく、その基礎作りに取り組むためにあったのだと思います。2016年にSECONDに加入したのも、同世代のメンバーと力を合わせてやっていくことが、次のEXILEに繋がっていくとの直感があったからで、それは間違いではなかったと感じています。