香取慎吾&草なぎ剛のストーリーは続いていく 『JUNON』対談が映す“しんつよ”コンビの尊さ

 ふたりが出会って約30年、ふたりでラジオを続けて20年以上。振り返れば、決して平坦ではなかった。駅前の広場でストリートダンスを楽しんだ10代、公園のブランコで朝まで語り合った20代、毎日のように電話をした30代、そしてSNSでつながった40代……。お互いに救い、救われ、ここまで歩んできたという。彼らがお互いを知るほどすべてを把握しているわけではないが、私たちもふたりが乗り越えてきたいくつもの壁を思い浮かべることができる。

 〈どんなにつらい道が待ってるとしても 僕らなら歩いていけると思うよ〉ふたりがSingTuyoとして歌う「Kiss is my life.」にはこんな一節がある。この歌詞の向こうに彼らの歩みがドキュメンタリー映像のように流れる。それを見届けられたのも、彼らがアイドルだったからに違いない。この美しい友情物語は、稲垣吾郎や、中居正広、木村拓哉、森且行はもちろん彼らを愛したすべての人、そして応援し続けたファンがあってこそ。これからの30年も、きっと大きなうねりがやってくることだろう。だが、そのたびにふたりの周りには多くの人が集まり、支え、そして笑顔を生み出していくはずだ。何より、お互いの存在を心強く思いながら。〈息をしているだけで美しいよ〉ふたりが生き続ける限り続く、長い長い映画のような“しんつよ”のストーリーはこれからも続く。

(文=佐藤結衣)

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