稲垣吾郎、“ブロガーゴロー”として「好き」を発信 新たに引き出されたキャラクターの魅力に迫る
また、プチプラ花コーデの回では、100円均一ショップの品揃えに驚く国民的スターらしさもチラ見え。ドレッシングボトルを買うかどうするかで迷うこと30分、さらにフラワーショップで生ける花を選ぶにもたっぷりと時間をかけてる。その様子をじっくりと見守ることができるのも、配信時間が7.2時間もあるからこそ。目を閉じて花の香りを思い切り吸い込んだり、ボトルの高さに合わせて茎を慎重にカットしたり……現実の時間を忘れて、稲垣と共に好きなことへ没頭する贅沢さ。それも、このコーナーならではだ。
「無視ですよ、無視」不本意なコメントに戸惑うこともあるというブロガーに、稲垣が気持ちよく一蹴する場面があった。それは、常に注目を集める世界に生きてきた稲垣ならではのアドバイスだったように思う。“好き”を発信すれば、違う意見を持つ人の声が届くこともある。だが、それに振り回される必要はないのだ。みんながひとつの価値観に染まるように戦う時代ではない。同じ“好き”を楽しむ人が集まれる場所がインターネットであり、それを違うという人もまた別の場所で語らえばいいのだ。それは、このコーナーや『ななにー』にも通じているのではないだろうか。同じ“好き”が集まって、一時の楽しい時間を過ごす。そしてまた、それぞれの現実に戻り、次の楽しいひとときを糧に日々を頑張る。そうして共に豊かに生きていくこと。この番組は、そんなふうに視聴者に寄り添いながら、進化していくのだろう。
(文=佐藤結衣)
(c)Abema TV