Nissy=西島隆弘、エンターテイナーとしての“貫禄”と“プライド”見せた東京ドーム公演レポート

Nissy、東京ドーム公演で見せた貫禄

 アンコールでは、気球に乗って「Girl I Need」を歌い、さらに今年公開予定の映画の主題歌に決まっているという、タイトル未発表の新曲を披露。「今日という日に僕のコンサートを選んでくれて、チケットを買ってくれたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございます」と、深々と頭を下げるNissy。すると、こらえきれず目には大粒の涙が。「また、何か作るから!」と5万人のファンに約束し、「My Luv」を全員でシンガロングした。

 これで最後……と思いきや、バックステージのNissyをカメラが映し出す。「うーん、なんか、もうちょっとやりたいよね。“どうしようか?”」と、彼のファーストソロ曲のタイトルを口にすると、会場は大歓声に包まれる。ハットをとると、そこにはNissyスーツに着替えたNissyが。そんなサプライズな1曲はもちろん、「どうしようか?」。スクリーンには2013年と2016年のパフォーマンス映像をシンクロさせた。

 アンコールも含めて実に3時間超え。オープニングからエンディングまで様々な仕掛けが施され、エンターティナー西島隆弘の「貫禄」と「プライド」を見せつけられるような圧巻のステージだった。

■黒田隆憲
ライター、カメラマン、DJ。90年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャー・デビュー。山下達郎の『サンデー・ソングブック』で紹介され話題に。ライターとしては、スタジオワークの経験を活かし、楽器や機材に精通した文章に定評がある。2013年には、世界で唯一の「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマン」として世界各地で撮影をおこなった。主な共著に『シューゲイザー・ディスクガイド』『ビートルズの遺伝子ディスクガイド』、著著に『プライベート・スタジオ作曲術』『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』など。

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