X4が語る、ソロ活動で培ったものとグループの目標 「やっとスタートラインに立った気持ち」

X4が語る、ソロで培ったものと目標

 新体制になって4カ月。長い沈黙を破り、ダンスボーカルグループ・X4が始動する。4月18日には、結成以来はじめてのセルフタイトルアルバム『XXXX』をリリース。“原点回帰”をテーマに、インディーズ時代を彷彿とさせる楽曲がふんだんに詰め込まれている。各メンバーのソロ曲も初めて収録されており、聴き応えは抜群だ。その『XXXX』を携え、4月28日からはツアーもスタート。頂点を目指して、再び意欲的な活動を始めたX4。“X4の現在”をテーマに、アルバムやツアー、ソロ活動、そしてグループのこれからについて、熱い思いを語ってもらった。(高橋梓)

自分たちも聴く人も「かっこいい」と思える音楽を

ーーアルバム発売、ツアーと一気に活動がスタートしますが、ファンの方々も待ちわびていたのではないでしょうか。

JUKIYA:今回のアルバムはソロ曲があったり、初めて作詞作曲させてもらったり、新しいことにもチャレンジしています。ライブも今までにない色を見せられるんじゃないかなと思います。

T-MAX:グループでのライブ自体が久しぶりなんですよね。新体制一発目のライブとアルバムなので、また新しいイメージが付くと思います。それと、4人のX4を音楽でも表したいですね。5人のときはポップな曲も積極的にやっていたんですが、もう一回X4の音楽を見つめて、X4の武器を全面的に出していきたいなと思っています。今いろんなダンスボーカルグループが出てきているじゃないですか。お客さんもいろんなグループのライブに行っていると思うので、バシッとお客さんの心を掴めるようにしたいです。自信はあるので、「X4がカムバックしてきたな」と思ってもらえるんじゃないですかね。

ーー「X4の武器」とは具体的にどんなものですか?

T-MAX:ライブ感、ですかね。アルバムを聴いてからパフォーマンス見てもらうと、イメージが変わってくると思うんです。

KODAI:残んないですもんね、ライブって。アクシデントも含め、ナマモノでしかない緊張感は、ライブでしか味わえない。

T-MAX:音楽と向き合ってきた期間をぜひ見てほしいですね。

ーー『XVISION』のような楽曲とありました。そういう部分でもアルバムのテーマ“原点回帰”につながっていますね。

KODAI:そうですね。『XVISION』はX4をやり始めたばかりの頃だったので、自分たちが「かっこいいな」と思っていた音楽だったり、「これがX4です」というインパクトを与えたかったりして出したアルバムでした。それから3年、いろんなアルバムをリリースしたり、いろんな場所でライブをやったり、それぞれ個々の力を付けてきたりしましたが、4人になった今、もう一度初心に返ろうと思ったんです。もう一度あの頃の自分たちというか、「これがX4だ」というのを見せたいなと。ただ、丸々戻るというわけではなく、3年間で培ってきたパワーとか、新しいチャレンジもあわせてこのアルバムに詰め込みました。

ーー確かに今までのアルバムよりもディープな印象があります。

T-MAX:そうですね。メジャーデビューしたこの3年で、いろいろ試したいことが増えたり、ファンのみんなが好きな曲も生まれたりしてきたりした中で、ファンのみんなも僕らも楽しめるのがこれなんじゃないかな。

ーー3年間で培ってきたパワーとは具体的にどのようなものでしょうか?

KODAI:個々のパワーが強いんじゃないかと思います。YUYAくんも僕もソロライブをやったり、舞台をやったり、JUKIYAもソロでイベントに出たり、T-MAXもLAにダンス留学に行ったり。個々で動く時間があったので、自分のやるべきことに真剣に向き合う時間があったんですよね。今まではメンバーのみんなに甘える部分があったけれど、一人でやることで責任感も強くなりました。だからこそ今回のアルバムには、ソロ曲が入っていて、そこに3年のパワーを感じられると思います。

ーー確かに、ソロ曲もそれぞれの良さが出ていますよね。JUKIYAさんの「Rap Star」は、「この先もラップでやっていく」という決意表明のようにも感じました。

JUKIYA:もともとX4に入る前からラップをやりたいっていうのがあって、1年前くらいからMacを買って曲作りをし始めたんです。X4の楽曲としては出してないんですけど、ずっとメンバーには聴いてもらっていて。以前ファンミーティングでソロの時間をもらった時に、初めて「Rap Star」をファンのみなさんに披露したんですよ。そして今回アルバムでソロ曲を作ることになったので、自分で作ったトラックをRoute Aさんにアレンジしてもらって、MVも初めて撮りました。「絶対誰にも負けないぞ」という強い意志というか、「俺だけを見ろ」という強い思いを込めました。前向きな曲になったんじゃないでしょうか。

KODAI:ガツガツしている感じですね(笑)。

JUKIYA:最初に作ったトラックからアレンジしたんですが、今回アルバムに収録するということで書き足した部分もあります。もともと、ヴァースも3つなかったんです。サビのメロディーや歌詞も変わっていますね。この曲を聴いてもらって、自分の立ち位置というか、JUKIYA=ラップというイメージをつけられれば良いなと思っています。そういう意味でも、リリックは恋愛と言うよりも意思表示みたいなラップにしました。

ーーT-MAXさんのソロ曲「Don't need words」はダンスナンバーです。ライブを楽しみにしているファンの方も多いと思います。

T-MAX:僕、踊って歌うのが本当に大好きなんです。洋楽のダンスボーカルグループがとても好きで。華やかで、スーパースター感があるんですよ。「なりきってるなー」っていう。そんな風にファンのみんなを巻き込んで全く違う世界を作っていきながら、非日常な空間を楽しんでもらえたらと思います。

ーー具体的なテーマは設定していますか?

T-MAX:テーマは決めていないんですが、僕の場合はとにかく曲を聴きまくって、いろんなイメージを頭に浮かべるんです。その中から選んでいって、これにしようという感じですね。まず頭の中で歌とダンスをある程度考えてから、実際に体を動かして細かな部分を変えていきます。“歌う用のダンス”じゃなくて、バチバチに踊ります。それでダンスの良いところをみんなに見てもらえればなと。

ーーLAでのダンス修行(初回盤DVD収録「T-MAXの日々の足跡 LA Movie Diary 特別版」)で学んだことも活かせそうですね。

T-MAX:特に気持ちの部分で学べました。今までダンスをする時、気持ちにある程度余裕を持っていたら音が助けてくれるって思ってたんです。でも、向こうに行くとみんな心から踊っていて。下手な人でも思いっきり踊ってるんで、それだけで盛り上がるんですよ。そっちの方が僕はいいなと。あまり感情が顔に出るタイプではないのですが、今回のライブではがむしゃらさみたいなものも出していきたいですね。

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