大谷翔平、前田健太、田中将大、平野佳寿……日本メジャーリーガーを鼓舞する登場曲は?
今シーズンからロサンゼルス・エンゼルスに移籍、開幕早々に投打で大活躍を見せ、日米メディアから今最も熱い眼差しを向けられている二刀流・大谷翔平。10日のレンジャーズ戦で初めて野手として先発から外れた際は、現地ファンから「大谷が出なければ試合は見ない」「大谷は? 頼むよソーシア監督(エンゼルス・監督)」といったコメントが飛び交うほど、メジャーリーグでは今、大谷旋風が巻き起こっている。
試合内容もさることながら、野球報道でよく取り沙汰されるのが選手の“登場曲”だ。集中力やテンションを高める曲はもちろん、調子の良い時にたまたま聴いていた曲をルーチンとして取り入れるなど、選手によって個性が出るためファンの間でも注目されている。
メジャーリーグでは、選手が本拠地で打席やマウンドに立つ際に、その選手が希望した曲を場内で流すことができる。大谷が開幕初打席で流した曲は、英国のシンガーソングライター、オリー・マーズ「Wrapped Up」。一方、投手として初登板した際はAfrojack VS. Thirty Seconds to Mars「Do Or Die」が使用された。どちらの曲も日本ハムファイターズ時代、2015年から登場曲として使われ続けている楽曲だ。
本拠初出場、初打席、初本塁打の試合後に行われたインタビューにて、記者から入場曲を変えなかった理由を問われた大谷が「慣れているかなという感じはします。場所は違いますけど、多少いつも通りのリズムで(打席に)入れたんじゃないかなと思います」とコメントしているように、少なからず登場曲がコンディションに影響を及ぼしていたことが窺える(参考:朝日新聞 )。ちなみに、オープン戦でチームメイトがサプライズで「ファッションモンスター」(きゃりーぱみゅぱみゅ)を流した時は、「(チームメイトに)ただいじられてただけなので、(感想は)あんまり…(ないです)。本当は僕の登場曲ではないです」と困惑気味に語っていた(参考:スポニチ)。
自身に馴染みのあるアーティストを起用する選手もいる。ももクロの大ファンである田中将大は、メジャーで初登板した2014年から5年連続でももクロの楽曲を使用。今シーズンは、元FUNKY MONKEY BABYSのファンキー加藤が作詞を担当する「吼えろ」が使用されている。ファンモンの「あとひとつ」のジャケット写真やMVに登場している田中。縁の深い2アーティストが田中のために作り上げた応援歌となっており、今シーズンの彼のプレイを力強く応援してくれそうだ。
ロサンゼルス・ドジャースに所属する“マエケン”こと前田健太は、2017年にPerfumeの「Flash」、今シーズンも同アーティストの「無限未来」を使用している。広島東洋カープに所属していた前田は、「広島を代表するアーティストPerfumeさんの力を借りて広島パワーで1年間がんばろうと思ったからです」と「Flash」起用の理由を説明しており、実際に使用してから本拠地で8連勝を記録するなど、良い結果を残すことができたとPerfumeに報告している(「Perfume × 9nineの9ジラジNIGHT」(広島FM)。