AKB48 小栗有以は新センターになぜ選ばれた? 渡辺麻友も認めた“王道アイドル”の資質

 2018年3月19日、AKB48の52ndシングル(タイトル未定)の選抜メンバーの発表が行われた。今回のリリースは、6月16日に開催されるAKB48選抜総選挙の投票シリアルナンバーカード付きシングル。メンバーの選抜の様子はSHOWROOMでリアルタイム配信され、28人が選ばれた。

AKB48『ジャーバージャ』(通常盤Type E)

 今回のセンターにはAKB48チーム8の小栗有以が抜擢された。「ゆいゆい」のニックネームでお馴染みの小栗がAKB48シングル楽曲でセンターを務めるのは初めてのこと。さらにチーム8メンバーとしても初のセンター抜擢という快挙を成し遂げた。

 小栗の発表は番組の最後に行われた。SKE48の松井珠理奈、HKT48の宮脇咲良などセンター常連メンバーが名前を呼ばれ、残りのセンターは1枠。約10万人以上の視聴者が注目する中、「センターは小栗」と発表された。

 小栗も自身のSHOWROOMで番組を観ており、そこにセンター抜擢を伝える電話がかかってきた。電話を取った小栗は初のセンター抜擢に驚き、放心状態になりながらも「選抜メンバーに選ばれるかどうか毎回ドキドキしています。今回まさかセンターをやらせていただけると思っていなかったので、すごく嬉しいです。まだまだ未熟な私を選んでいただき、心配する方もいらっしゃるかと思いますが、センターに選んでいただいたからには、より多くの方にAKB48の魅力や、AKB48がすごいんだぞってところを、私自身がもっともっと頑張って、センターとして認められるように、自分自身も成長できるように、そしてAKB48のセンターとして全体を輝かせられるように頑張りたいと思います。ありがとうございます!」と語っていた。

「2万年に1人の美少女」から選抜常連メンバーへ

 小栗は2014年4月から活動しているチーム8の東京都代表メンバー。チーム8のイベントはファンによる写真や動画の撮影が可能で、それらはSNSでも拡散されている。小栗はその可愛いらしい表情から「2万年に1人の美少女」と呼ばれ話題になっていた。

 そして、小栗への注目が一気に高まったのは、2016年8月に開催された『第2回れなっち総選挙』だ。これはAKB48の加藤玲奈が独断で選抜メンバーを決める企画となっており、小栗をセンターに指名。46thシングル『ハイテンション』のカップリング曲「ハッピーエンド」でセンターを務め、多くのAKB48ファンに小栗の存在が知れ渡った。

 その後、小栗は2016年11月に発売された「ハイテンション」で初選抜入りを果たし、そこから「シュートサイン」、「願い事の持ち腐れ」、「11月のアンクレット」、「ジャーバージャ」と、すでにシングル5曲で選抜メンバーを務めてきた。いわば選抜の常連メンバーの1人だ。そして2017年1月には初のソロコンサート『新春!チーム8祭り~小栗有以の乱~』も開催。1人で東京ドームシティホールを満員にするほどの人気ぶりを見せていた。

 さらに『11月のアンクレット』のカップリング曲、AKB48フレッシュメンバーによる「法定速度と優越感」でもセンターを担当。そして自身が所属しているチーム8の楽曲「星空を君に」では坂口渚沙(チーム8 北海道代表)と、「生きることに熱狂を」では倉野尾成美(チーム8 熊本県代表)とダブルセンターを務めるなど、今回の初センターへの足場をしっかりと固めてきていたのだ。

「王道アイドル」まゆゆの後継者として

 選抜常連メンバーとして活躍していた小栗がさらに脚光を浴びたのは、AKB48で10年以上に渡って「王道アイドル」を続けてきた渡辺麻友が、2017年10月に開催された卒業コンサートで小栗を後継者に指名した時だ。

 同コンサート後の囲み取材で渡辺は、小栗のことを「正統派の王道アイドル。私が思うまさにアイドル」と期待を込めて評していた。そして、2018年1月に開催された『AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト100 2018』では、渡辺がセンターを務めていた「11月のアンクレット」が29位にランクイン。小栗は、指原莉乃や柏木由紀といった大物メンバーをバックにセンターを務め、渡辺麻友の後継者として堂々としたステージを見せた。

 渡辺がコメントしていた通り、小栗は確かに「王道アイドル」のオーラを出している。特にAKB48グループの17歳以下の選抜メンバーによる『法定速度と優越感 フレッシュオールスターズコンサート~ゼロポジションの未来~』(2018年 1月開催)では、前日にチーム8のコンサートを終えたばかりだったが、小栗はその疲れを感じさせないパフォーマンスを披露。会場でもひときわ目立ち、“王道アイドル・小栗有以”の存在感を示していた。

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