AKB48 チーム8、48グループの“ダンス番長”への挑戦 特別体制で臨んだワンマンライブレポ

 2018年1月より、毎年初春の恒例となっているTOKYO DOME CITY HALL(以下、TDC)でのAKB48グループのコンサート企画が始まった。その第一弾として、13日にAKB48 チーム8による『AKB48 チーム8選抜コンサート~僕たちは熱狂する~』が開催された。

今年のチーム8は「ダンス自慢」の16人

 チーム8は全国47都道府県から選抜されたメンバー47人が所属している。昨年、チーム8はメンバー3名によるソロコンサートをはじめ、東西両軍に分かれた2公演、全員でのライブの計6ステージを開催。メンバーや多くのファンは今年も全員揃ってのコンサートを期待していただろうが、今年のコンサートは「ダンス自慢」の選抜メンバー16人で行われた。

 このコンサートに出演したのは、坂口渚沙(北海道)、横山結衣(青森)、谷川聖(秋田)、佐藤七海(岩手)、岡部麟(茨城)、本田仁美(栃木)、小栗有以(東京)、横道侑里(静岡)、永野芹佳(大阪)、山田菜々美(兵庫)、濵咲友菜(滋賀)、中野郁海(鳥取)、下尾みう(山口)、倉野尾成美(熊本)、下青木香鈴(鹿児島)、宮里莉羅(沖縄)の16人。また、太田奈緒(京都)と長久玲奈(福井)がお手伝いメンバーとして出演した。

 特にチーム8の中でも中野郁海、本田仁美、横山結衣の3名はダンススキルが高い。チーム8は、2016年3月に放送された『AKBINGO!』(日本テレビ系)にて、「AKBINGO! CUP ダンスロワイヤル」というAKB48グループ一番のダンスチームを競う企画が行われ、当時出場チームの中で最年少チームながら、初代チャンピオンに輝いたほど。本田はコンサート前に自身のトークアプリ755で「今回はダンスメンバーがたくさんいるということで、、 私的には『自分の本領発揮するときがキタ』と勝手ですが思っています(笑) 一曲でも一瞬でもいい。私のこと少しでも見てくれたら嬉しいな。新年一発目のコンサートということもあり気合いばっちりです」と意気込みを語っていた。

中野郁海「また、ダンス公演やりたいです」

 ダンス自慢のメンバーが集められただけあって、コンサートの楽曲はAKB48グループのダンスナンバーが目白押しだった。冒頭から「UZA ~Remix ver~」、「Don't Look Back」、「Escape」を16人全員で披露する姿は圧巻。ユニットでも「奇跡は間に合わない」、「赤いピンヒールとプロフェッサー」、「右足エビデンス」、「Lost the way」、「エンドロール」などダンスの見せ場を発揮する曲が続く。休む間もなく次から次へと披露される激しいパフォーマンスに、観ている方も最後まで魅了されっぱなしだった。

 チーム8の中でも抜群のダンスパフォーマンスを披露し、今回のコンサートの楽曲でもセンターを務めることが多かった中野郁海。コンサート後には755で「レッスンで16人が揃うことがなかなか直前まで無くて、不安なこともあったし、なにより体力が…笑。今回のコンサートはセンターを務めさせていただくことが多くて、不安やプレッシャーもありました。でも、今回のコンサートで改めて自分はダンスを踊るのが好きだなーって思ったし、なによりチーム8って最強だなーなんて思っちゃいました。48グループのダンス番長はチーム8だっ!!!!!!笑 って少しでも多くの皆さんに思ってもらえてたら嬉しいなって思います。笑 また、ダンス公演やりたいです」と手応えを語っていた。

谷川聖「今年はもっと本格的にダンスメンに」

 今回のコンサートの中で、注目メンバーとしてあげられるのが谷川聖だ。谷川は、出演メンバーの中でも最初からダンスが得意だったわけではない。2014年夏に放送された『ネ申テレビ』(ファミリー劇場)では、東京ドームコンサートに立てるメンバーを合宿で決める企画が行われた。谷川はダンスレッスン時に講師の牧野アンナから、「ダメだな。気持ちが逃げてる」と叱責され、レッスン場から追い出されて廊下で一人泣いていたシーンもあった。当時、谷川がダンス自慢のメンバーの一員として、3年半後に選抜されるとは誰も思わなかっただろう。しかし谷川は、今回の公演でダイナミックなダンスを披露するほどの成長を見せた。さらに谷川は、コンサート中に披露されたマジックでMCも務めるなど、トークでも活躍した。コンサート終了後に谷川は、755で「今年はもっと本格的にダンスメンになれるように頑張るぞ~~」と次回への目標を語っていた。

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