King & Princeは王道のジャニーズアイドルに? メンバーそれぞれの個性とデビュー曲から紐解く

 一見すると3人それぞれが対照的な「Mr.KING」と「Prince」だが、このふたつが交わることで、絶妙なバランスが生まれる。「Mr.KING」が昨年夏に放送されていた『KINGステーション』(テレビ朝日系)で見せたマイペースぶりと、「Prince」が現在放送中の『真夜中のプリンス』(テレビ朝日系)で漂わせる手慣れたバラエティセンス。すぐさま大きな冠番組を託される可能性も期待できよう。

 そんな彼らのバラエティ感は、先日のイベントで発表されたメンバーカラーにも象徴される。各グループで中心的人物が身につける“赤”に選ばれた平野だが、それは“赤”ではなく“真紅”だと宣言。さらに“黒”の永瀬も“漆黒”(メンバーカラーで黒が選ばれるのは、関ジャニ∞の横山以来ではないだろうか)、高橋も“ひまわりイエロー”、岩橋は“濃いピンク”、神宮寺は“ターコイズブルー”と、色のバリエーションにさえも個性をみなぎらせている。

 デビュー前から、早くも“王道のジャニーズアイドル”としての雰囲気を期待されている“キンプリ”の6人。「シンデレラガール」は「楽曲は明るくて可愛くて、何回でも聴きたくなるような曲」(引用:六本木に6人の王子様降臨! キンプリデビュー曲は「人生に寄り添っていく曲」/NewsWalker)との平野の言葉通り、春めいた爽やかな王道アイドルソングに仕上がっているようだ。彼らの華々しい第一歩を飾るパフォーマンスを期待したい。

※高橋海人の「高」はハシゴダカが正式表記。

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

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