キンキ&タキツバ周年、関ジャニ躍進、KAT-TUNソロの充実……2017年の総括と展望は?

伸び盛り3組の活躍:A.B.C-Z、Kis-My-Ft2、ジャニーズWEST

高橋:A.B.C-Zは今年も舞台を中心に活躍してきました。年始に『ジャニアイ(ジャニーズ Happy New Year アイランド)』に戸塚祥太さん、塚田僚一さんが出演して、各々舞台に出て、5周年ツアーを開催して、そのあとまた舞台をやって……でもやっぱりもっとテレビの歌番組に出てほしいです(泣)。

竹上:TAKAHIROさんが振付を担当した「テレパシーOne! Two!」など、ダンスを見せる曲もありましたね。

高橋:『Reboot!!!』発売時には握手会(『A.B.C-Z デビュー5周年記念イベント ~Reboot!!!~ 』)があって、来場者全員がメンバーと握手できました。ジャニーズグループの中でもここまでファンと直接触れ合っているのは、A.B.C-Zだけだと思います。

竹上:簡単に会えるわけではないけど、会いに行けるジャニーズ、という新しい立ち位置を確立したグループですよね。

高橋:特に今年はファンと触れ合う機会を作ろうという意識があったんだと思います。ツアーの会場もアリーナは2カ所しかなくて、あとはホールレベルのところで距離がすごく近くて。

佐藤:2017年はシングル2枚とアルバム1枚、コンスタントに新作もリリースしていましたね。

高橋:今年の作品にはMicroさんやヒャダインさんといった作家さんが参加してくれていて嬉しかったです。個人的には橋本良亮さんのソロ曲「Love To Love You」のようなバラードも好きなので、来年はそういう方向にも期待したいですね。

竹上:同世代グループのKis-My-Ft2は、今年もお茶の間で活躍してました。

佐藤:彼らは今までのジャニーズにはないポジショニングの舞祭組を作ったのが大きかった気がします。

高橋:いい具合に3人と4人で分かれましたよね。当初は格差と言われていたけど、今やそこもなくなってきている。横尾さんは1級マグロ解体師に合格しました(笑)。

竹上:今年は玉森裕太さんや藤ヶ谷太輔さんが演技で大活躍、『プレバト!!』(TBS系)も盛り上がっていて、幅広く活動していましたね。

佐藤:『キスブサ(キスマイ超BUSAIKU!?)』が深夜に移動してセクシーな一面もちょっと解禁されましたね(笑)。

竹上:新曲「赤い果実」はミュージカル風だったり、面白い見せ方をしてますよね。

高橋:キスマイの良いところって玉森さん、藤ヶ谷さん、北山宏光さんの3人がいて、最初にドラマとかでかっこいいと思ってハマると、舞祭組の4人も面白くてどんどん深みにはまってしまうところだと思うんです(笑)。

佐藤:舞祭組の4人のひたむきさは、ファンにとって応援しがいがありますよね。彼らのキャラクターも深堀りすればするほど面白いですし。中居正広さんとの師弟関係も心が震えます。

竹上:だからこそ、来年はさらに抜けきってほしいなと思います。来年でデビューして7年になりますが、まだ過酷なロケとかやりそうですね(笑)。バラエティで活躍しているグループとしてはジャニーズWESTが今年、Netflixのドラマに出演したり、ファミリーマートやサーティーワンのCMに出たりと色々なところで目にしました。

佐藤:今後「ええじゃないか」のような関西ノリの路線でいくか、踊れるところを出していくかが重要ですよね。今はそのハイブリッドという感じ。挑戦的な楽曲が続いているので、次はどんなジャンルで攻めるのかドキドキします。

高橋:デビュー当初は一気に売れる勢いがあるなと思ってたんですが、一般的な認知度はまだまだ薄いですよね。関西が拠点なのでしかたないところもあるのですが……。

竹上:とはいえデビューして3年なので、まだまだこれからですね!

2018年デビューしそうなジャニーズJr. は?

竹上:最後にJr.の活躍についてふれたいのすが、今年かなりテレビ出演が目立ちましたよね。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に東京B少年、Mr.KING with HiHi B少年が単独出演、Snow Man、宇宙Sixもタッキー&翼と出演。関西ジャニーズJr.の道枝駿佑さんが『母になる』(日本テレビ系)、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大さんが『貴族探偵』(フジテレビ系)に出演したり、先ほども出ましたが『ベストアーティスト』でSnow Manが中丸さんとコラボしたり……。2018年はデビュー組誕生するのでしょうか?

佐藤:ふぉ~ゆ~は舞台職人で、光一さんがバックを任せるぐらいのベテラン。笑いも取れるし、踊れるし、客いじりも完璧で、冠番組ができるくらいの実力ですよ。『Endless SHOCK』の舞台挨拶などでも光一さんと自由に喋っていて、安心感があります。

高橋:ふぉ~ゆ~がA.B.C-Zのコンサートに飛び入りで来た時も会場がかなり盛り上がりましたね。

竹上:若手だと、冠番組『真夜中のプリンス』(テレビ朝日)に出ているPrinceがデビュー有力候補だったり……?

高橋:去年の『ジャニアイ(JOHNNYS' YOU&ME IsLAND)』でHiHi JetとB少年が2組で出た場面があったんですが、彼らも華がありましたね。個人的には『ジャニアイ』のタイミングで東山紀之さんのもとでデビュー発表があるんじゃないかなと……。過去のデビュー発表をたどっていくと同じ場所でデビュー発表をしないという法則(?)があるみたいなので、ジャニーズWESTがデビュー発表した『ジャニーズカウントダウンライブ』は多分ないなと。

竹上:そういえば以前、ジャニーズJr.で構成した40人グループ『Twenty Twenty』を東京オリンピックに向けてデビューさせるといった話があったような……。2020年を目前にその可能性もまだ捨てきれないですね。

2018年に期待したいこと

高橋:2018年以降はネット解禁がどうなっていくのかが引き続き気になりますね。最近だと木村拓哉さんのLINEスタンプ発売決定からのLINEニュースデビューや、V6・岡田准一さんのLINE LIVE出演なんかもありました。

佐藤:早くネットで曲が買えるようになったり、気軽に映像を見られるようになってほしいです。V6が全員バク転できるとか、関ジャニが楽器を弾けるとか、やっぱり映像で見た方が伝わりやすいですし、これだけ事務所としての歴史も長いので、過去の映像をアーカイブしてほしいなと。

竹上:ネットとの付き合い方は明らかに時代とともに変化を求められていますよね。各グループ、MVも作り込まれていてすごくかっこいいので、オフィシャルサイト限定公開ではなく、CDの発売から時間を置いてYouTubeで解禁するとか、もちろんショートバージョンでも良いので、もっとたくさんの人に見てもらえるようになればうれしいです。

(取材・文=編集部)

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