BTS(防弾少年団)プレゼンからBLACKPINKダンスコピーまで……『よいこのK-POP』潜入レポート
3部:インターネットでは言えないK-POPのヤバイ話
第3部ではさらにディープな話題へ。自身で撮影したアイドルの写真をファンサイトにアップするファン「マスター」から、お弁当やケータリング、ドリンクカーを提供する「フードサポート」を行なったり、ニューヨークのタイムズスクエアに誕生日を祝う広告を出すなど“規格外”のことをするファンまで多岐にわたった話が繰り広げられた。
そして、ヨロイハブが「今、大人にこそ勧めたいBTS(防弾少年団)」としてパワーポイントを使って応援したくなる理由を熱くプレゼン。楽曲にヘルマン・ヘッセの「デミアン」を取り入れたり、CDに小説が付属したりすることから「サブカルとか好きな人に当たるんじゃないか」と言い、これまでの作品を「学校3部作」「青春3部作」「WINGS」「LOVE YOURSELF」と分類して自身が考えたというコピーとともに振り返った。
そしてヨロイハブが応援したくなる理由として最後に挙げたのが「売れているということ」。BTSは今や世界を股にかけて活躍し、絶大な人気を誇るグループにも関わらず、「毎日マメに全て(のSNSを)更新して、ファンのことを思っていろいろやっている」のだそう。多忙を極める中でも細やかな気配りを忘れず、応援してくれるファンを思い続ける、というのは彼らに限らず人気のあるアーティストやアイドルに共通することかもしれない。
ヨロイハブが最後に「やることがとにかく多いのが、“オタク”にとって一番幸せでやりがいがある」と発言していたのも印象的だった。考え方は様々だが、やはりファンにとって“推し”の精力的な活動は嬉しいもの。今回のイベントを通じ、現状に満足せず努力を続ける姿勢やSNSを通じてファンと交流を図るK-POPアーティストたちの姿を見て、彼らが世界的な人気を獲得している理由、そして熱心に応援し続けるファンの気持ちが少し分かった気がした。
(取材・文=村上夏菜)