『紅白』初出演も決定! Little Glee Monsterが明かす『陸王』劇中歌起用の裏側&新作での挑戦

リトグリが明かす『陸王』劇中歌起用の裏側

「アニメから知ってもらえるアーティストにもなれたら」(MAYU)

ーーここからはニューシングル『OVER / ヒカルカケラ』の話題です。前作『明日へ』からほぼ2カ月という早いタイミングで、早くもシングルが発表されるとは思っていませんでしたよ。

manaka:めちゃくちゃありがたい状況ですよね。

Little Glee Monster 『OVER』Short Ver.

ーーしかも、表題曲のひとつ「OVER」はテレビアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(テレビ東京系)のオープニングテーマ。「だから、ひとりじゃない」もそうでしたが、人気アニメのテーマソングとなると今まで以上に幅広い層の人たちが聴くことになると思います。そういうところで、普段の楽曲を歌うときと意識的に変えたところ、強く心がけたことはあるんでしょうか?

MAYU:特に海外でも人気の高い作品なので、アニメを観る幅広い層にも伝わるように頑張ろうと思いました。実は私もアニメが好きで、そこから知ったアーティストの方も多いので、リトグリもそういう存在になれたら嬉しいですね。実際、私の友達にもアニメが好きな子が多くて、タイアップが決まったときの反響が近いところからすごくあったので、世代を問わず楽しんでもらえる曲になるよう頑張りました。

芹奈:あとは、アニメに寄り添う曲になるように歌おうと心がけました。歌い方にしても強調したい部分では力強く歌ってみたりとか。

ーーその影響もあるのか、ほかの楽曲と比べて歌詞がより聞き取りやすい気がしました。

manaka:確かに、そこは意識していますね。

ーーアニメのオープニングに相応しい力強さがありますし、テンポ感も「だから、ひとりじゃない」と同じアップテンポなのに、あの曲とはまた違った雰囲気なんですよね。ビートも強いし、全体的に太くて強い感じというか。

芹奈:本当にそうなんですよね。「だから、ひとりじゃない」はもっと軽やかな感じでしたし。

かれん:「OVER」は結構ハモりが多くて、しかもキーが高いんです。上に字ハモが付いていて大変だったんですけど、そのぶん分厚くて力強さが増したので、そこはアニメの世界観にも合っているかなと思います。

ーーそのコーラスですが、特にヘッドフォンやイヤホンで聴くとよくわかるんですが、Aメロの後半に皆さんのコーラスが矢継ぎ早に左右に振られるパートがあって。あそこでハッとさせられました。

かれん:あそこも5人いるからこそできる遊びかなって。そういう部分も含めて、私たち全員の声の魅力が伝わる1曲かなと思うんです。

ーーあとは、終盤の転調直前にもドキッとするポイントがあって。

芹奈:最後のサビ前の、一瞬パッと止まるところですね(笑)。

ーーそうです。「明日へ」では極力音数を減らしてシンプルさで勝負していましたが、この「OVER」に関しては凝ったアレンジが多い。方向性的には正反対ですよね。

芹奈:そうですね。こういうことができるのも、今のリトグリの強みかなと思います。

「スガさんがリトグリに新しい色をつけてくださった」(芹奈)

Little Glee Monster 『ヒカルカケラ』Music Video

ーーもうひとつの表題曲「ヒカルカケラ」は「OVER」とはまた違ったタイプのバラードで、こちらはスガ シカオさんが作詞作曲を手がけています。

芹奈:Earth, Wind & Fireのライブのときに、スガさんが観に来てくださって。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でもご一緒したことがあるんですけど、Earthのときに曲を書いてほしいとお願いして「じゃあ、ちょっと書いてみようかな」ということで今回この曲を提供していただいたんです。

ーーそういう経緯だったんですね。この曲の内容について、スガさんから何かありましたか?

芹奈:年上の男性に恋をした、ちょっと背伸びしてる女の子の甘酸っぱい恋心を歌っているラブソングなんですけど、歌詞の〈7つも上の 大人のあなた〉というところは、スガさんが「5つか7つかは、皆さんで決めてください」とおっしゃってくれたんです。自分たちも歌う際に想像しやすくなりました。

ーー皆さんのリアルな感覚が、歌詞に反映されているんですね。

芹奈:そうですね。今までのリトグリになかったタイプのラブソングなので、スガさんはいろいろ考えたうえでリトグリに新しい色をつけてくださったんだなと思いました。

ーー大人っぽいんだけど、しっかりと等身大らしさもある。そのアンバランスさが今までのリトグリのラブバラードとも違うタイプかなと思います。

芹奈:だから、女の子が聴いて共感できるポイントがかなり散りばめられているんじゃないかな。ぜひじっくり聴いてほしいですね。

かれん:この曲は芹奈がメインで歌ってほかのメンバーがコーラスという、今までなかった挑戦でもあるので、ファンの方には新しいリトグリを感じてもらえるかなと思います。

ーー芹奈さんのメインボーカルという体制は、どういう流れで決まったんですか?

芹奈:ラブソングですし、やっぱりひとりで女の子の気持ちを歌ったほうがより楽曲の世界観がリアルに感じられるんじゃないかということで、今回はこういう形になりました。こういう形は初めてのことなので、今後もほかのメンバーのリードを支える形や、いろいろなバリエーションをやっていけたら、聴いている人たちにももっと楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

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