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『リトグリライブツアー 2017 〜Joyful Monster〜』最終公演レポート

Little Glee Monsterは世界への階段を着実に登るーー春のホールツアーでの発見と充実

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 Little Glee Monsterは、前人未到のボーカルグループへとまた一歩近づいている。4月9日に東京都・国際フォーラムAで行なった『リトグリライブツアー 2017 〜Joyful Monster〜』の最終公演は、そんな感想を抱かずにはいられないくらい、発見と充実の多い公演だった。

 リトグリは1月8日、結成当初からの目標であった「メンバー全員が学生のうちに武道館のステージに立つ」ことを達成。そこで一旦落ち着くのかと思いきや、息つく暇もないまま全国ツアーへと旅立った。今思ってみるとこのスピード感は、武道館後に燃え尽きず、よりパフォーマンスを磨きあげるためだったのかもしれない。武道館で彼女らを支えたバンドメンバー、本間将人(Sax/Key/MusicDirector)、坂東慧(Dr)、笹井”BJ”克彦(Ba)、半田彬倫(Key/Piano.)、宮本憲(Gt)、吉澤達彦(Tp)、榎本裕介(Tb)によるアンサンブルも、ツアーを通してより強固なものになった印象だ。

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 その成長はライブ冒頭の「JOY」や「My Best Friend」、「私らしく生きてみたい」や「Don’t Worry Be Happy」ではっきりと目に、耳に残る形で現れる。Little Glee Monsterは2017年1月、2ndアルバム『Joyful Monster』をリリースした。同作はポップスとしての要件はしっかりと満たしながら、「10代の女性ボーカルグループがこんな作品を出すなんて!」という衝撃を覚えるくらい、マニアックな音楽的仕掛けを盛り込んだアルバムだ。ジャズ、ファンク、ソウル的なアプローチが格段に増え、作品を通してグループの音楽偏差値が一気に底上げされたといってもいい。武道館公演でライブ初披露となった楽曲も多く、その時にも充分なパフォーマンスであったことを覚えているが、やはりツアーを通して磨いただけあって、この日はさらにグルーヴィーな歌声やフェイクの入れ方で、聴き手をさらに高揚させる。既存曲の「JOY」や「My Best Friend」すら、以前にも増した迫力を伴っていたことも記しておきたい。

 リトグリのライブには、10代〜20代の女性をはじめとした幅広いファン層が訪れる。一気に背伸びをしすぎることへの慎重さも持ち合わせているため、彼女らへの目配せも欠かせない。先述した楽曲のあとは、リトグリの名を一躍有名たらしめたソニー損保CM曲「Happy Gate」と『めざましどようび』テーマソングの「春夏秋冬」、彼女たちが初期から歌ってきた「HARMONY」と、ポップな面もしっかりと提示した。

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 かと思いきや、リトグリは一旦ステージから捌け、バークリー音楽院時代には上原ひろみバンドにも在籍した経験を持つ本間の、2分10秒にわたるアドリブでのサックスソロを挟み、スパンコールの衣装を着た6人が全編英詞のソウルフルな「Catch me if you can」、アーバンな歌謡ポップス「Feel Me」、ビルボードTOP40に入っていてもおかしくないアメリカンな「NO! NO!! NO!!!」を歌い上げる。さらにバンドメンバーによるセッションタイムがスタートし、メンバーがスキャットやフェイクを入れるなど、ビルボードやモーションブルーといったライブレストランにでも来たかのような、即興性のあるパフォーマンスが繰り広げられた。彼女たちの音楽を若いうちから体験し、気づかぬうちにジャズやファンク・ソウルをその耳と体に染み込ませて育つ10代は、なんて幸せなんだろうと思う。

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 「Catch me if you can」から「NO! NO!! NO!!!」の流れでもう一つ顕著だったのは、メンバーの歌唱力がいわゆる「上手い」だけではない、別の次元へ到達していることだった。ジャズやソウルのプロシンガーは、声の太さや歌の上手さのほかに、圧倒的な表現力がある。言い換えると演技力に近いものかもしれないが、今のリトグリには、そのスキルが備わっているように感じる。直後にパフォーマンスされた「歓喜の歌(喜びの歌)」を軸に、「うれしい!たのしい!大好き!」(DREAMS COME TRUE)や「じょいふる」(いきものがかり)、ファレル・ウィリアムス「Happy」の日本語詞バージョンなどをミックスしたアカペラメドレーや、「会いにゆく」「小さな恋が、終わった」など音数の少ないバラードでは、よりそのスキルが表れていた。

      

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