『紅白』初出演も決定！　Little Glee Monsterが明かす『陸王』劇中歌起用の裏側＆新作での挑戦

「スガさん、実は女性なんじゃないかと」（芹奈）

ーー「ヒカルカケラ」の歌詞で皆さんが気に入っている、あるいはキュンとくるフレーズはありますか？

manaka：好きな人にはどうでもいいことを伝えたくなるじゃないですか（笑）。それがまさに〈どこまでも青い今日の空や少しだけ冷たくなった風伝えたいあなたに今この気持ちを〉って部分で、大して重要じゃない些細なことでも好きな人には伝えたいというのはすごく理解できるんです。

他のメンバー：うんうん。

MAYU：私は〈少しくらい誰か傷つけても仕方ないよね〉というフレーズ。この歌の主人公の人間らしい欲や感情が出ていて、そこは普通のラブソングの歌詞とはちょっと違うなと思うし、主人公の子の人間性も見えてすごく良いなと思いました。

アサヒ：私は〈きれいな指やクシャクシャな髪誰一人気づかないでほしい〉っていうフレーズかな。ライバルを増やしたくないから自分が好きな人の魅力は気づいてほしくないっていう気持ちは、すごく乙女だなって共感できますね。

芹奈：私はAメロの〈ねぇ一緒にいると無口になって私じゃないみたいだよ〉が共感できるなって。あとは〈7つも上の大人のあなた見える世界も違うよね〉っていう部分に届きそうで届かない、ちょっとした切なさがあって、すごくキュンとしますね。

かれん：私は〈私が見ることのできないあなたの過去なんて炭酸水のように弾けて消えちゃえ〉ってところ。この主人公のちょっと子供な、可愛らしい部分というか、私がわからないことは消えちゃえみたいな（笑）。

MAYU：そのままやん！（笑）

かれん：なんて言うんですかね（笑）、年上の彼に対する好きって気持ちが顕著に表れた、すごく女の子らしくて可愛らしい部分だなと思います。

ーー皆さんが歌うことでこの歌詞のリアリティがより増すと思うんですけど、でもこの歌詞をスガさんが書いたわけですものね。

芹奈：すごいですよね。スガさん、実は女性なんじゃないかと思いました。

他のメンバー：（笑）。

「ライブは本番になると楽しさが勝る」（MAYU）

ーーそして、今回はカップリングに全国ツアー『Let's Grooooove !!!!! Monster』のライブ音源が、各仕様に1曲ずつ収録されています。ツアーが終わる前にCDに収録されるってすごいことですよね。

manaka：そうですよね（笑）。

ーーしかも、このシングルが発売された時点で、まだツアーが終わってないわけですから。リトグリのライブを一度観てみたいと考えている人には、すごく雰囲気が伝わるものになっていると思いますよ。こういう音源を聴いて改めて思ったんですが、リトグリにはぜひライブアルバムを作ってほしいなと。

芹奈：私も好きなアーティストさんのライブ音源をよく聴くので、そういうアルバムを出してみたいなってすごく思いますね。

ーーライブってスタジオで一度録音したものをそのまま再現しているわけではないですものね。その日その会場限りの歌だし、お客さんも毎回変わるわけだから、常に違うものになりますし。

全員：うんうん。

ーーそれこそ「放課後ハイファイブ」のライブテイクからは、この3年の成長が感じられますし。実際にスタジオ音源と今回のライブ音源を聴き比べて、皆さんはどういう点が違うと思いますか？

MAYU：伝わってくる楽しさは全然違いますよね。レコーディングしているときは大変さのほうが大きいし、ライブのリハーサルでもしんどさのほうが大きいんですけど（笑）、やっぱり本番になると楽しさが勝ってくるので、ライブって本当に特別だなって思います。それに、ライブで歌ってからより好きになる曲もあるので、そこは本当に大きいですね。

ーーしかもライブでは歌を届ける相手が明確に見えてますものね。

アサヒ：目の前にいますから、気持ちがより強まるのかな。

ーー昔はライブアルバムに名盤と呼ばれるものが多かったので、ぜひリトグリにもそういう作品を作ってほしいなと思います。

全員：はい！（笑）。

「さらに大きくなっていくと思ってもらえたら最高」（かれん）

ーー来春には横浜アリーナと大阪城ホール、それぞれ2DAYS公演が控えています。

芹奈：あの広い会場を、リトグリだけで埋められるのかと思うとすごく嬉しいですね。

ーー特に関西出身メンバーにとっては、今回の大阪城ホール公演は凱旋みたいな気持ちもあるのかなと思いますが。

芹奈：ですね。

manaka：大阪で大きい会場といえば城ホールというイメージがあるし、そこにワンマンで、しかも2日間も立てるのはやっぱり嬉しいですね。

ーーまだ詳細な内容は難しいと思いますが、横浜アリーナや大阪城ホールでは自分たちのどういうところを見せたいですか？

芹奈：毎回ツアーが終わると「あ、自分たちはここが成長したんだな」と気づくことが多いので、今のツアーもきっと終わってから気づくことがあると思うんです。その新たに気づいた部分を、横浜や大阪で発揮できればなと思います。

アサヒ：しかも横浜も大阪も2DAYSなので、複数の公演に来る方でも楽しめるようなセットリストにできたらいいなと思います。

MAYU：2017年は武道館から始まって、来年も年が明けてすぐに大きい会場でのライブがあるし、こうやって2年連続で良いスタートが切れるのは本当に嬉しいです。不安な部分もあるんですけど、やっぱり武道館に一度立てたことがすごく大きな自信になっているので、ここからより気持ちを高めながら、今のツアーで学んだことを生かせるように頑張ります。

manaka：横アリと城ホールを成功させられたら、それがまた自分たちの自信になると思うので、武道館のときのように自分たちが納得できるライブにしたいです。

かれん：ホールでもアリーナでも、どの会場で観ても「やっぱりリトグリってすごいな」とお客さんに思ってもらいたいですし、ここからさらに大きくなっていくんやろうなとお客さんに思ってもらえたら最高ですね。

（取材・文＝西廣智一）