VRはより身近な存在へ アトラクション満載の「Galaxy Studio Tokyo」体験レポート

「Galaxy Studio Tokyo」レポ

 最後に向かったのはGalaxy Gear VRを装着してVRアトラクションが楽しめる3階。「Skeleton」では寝転んで氷上を猛スピードで滑走したり、「Extreme Kayak」ではカヤックに乗って漂流下りを体験できたり……360度にリアルな映像が広がっているため、ゲームセンターなどにあるものより臨場感があった。また、360度の映像が全てCGで作られた「Future Ride」は、空飛ぶバイクでビルを急上昇するなど、まるで実際に飛んでいるかのような体験が可能に。

 さらに360度回転する椅子に座って飛行体験ができる「Flying Dino」は、コンパクトなセットながらまるでジェットコースターのような迫力だった。赤い鳥とともにジャングル中を激しく飛び回り、スタッフのユーモアあふれる実況解説も楽しめる同アトラクションに、思わず叫び声が上がった。

 さらにスタンプを集めると体験できるGear VR 4D Theater「Galactic Attack」へ。Galaxy Gear VRとコントローラーを使用して同時に8人がゲームを体験できるのだが、それぞれ観ている映像は異なる。宇宙空間にいる敵を倒しながらゴールを目指す同ゲーム。左右に顔を向けるとその方向に進み、進む方向によってストーリーの展開が変わっていくのも面白い。また、ゲームが体験できるブースは全面ガラス張りのため、ブースの様子が外から見えるのだが、体験者がバラバラの方向を向いてゲームを楽しんでいる姿は非常に近未来的で不思議な光景だった。

 こうした体験型のアトラクションはこれまでも遊園地などにあったものの、限られたスペースで個別にアトラクションを楽しめる、というのは斬新だった。例えば今後ライブビューイングなどを、映画館に足を運ばずとも自宅で臨場感抜群の映像で楽しめるようになるのもそう遠くない未来かも知れない。VRを使ったアトラクションはまだ一般的な存在ではないかもしれないが、限られたスペースでも存分に楽しめるため、今後都内にもこうした体験施設は増えていきそうだ。

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(文=村上夏菜)

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