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DREAMS COME TRUE『THE DREAM QUEST 』発売企画

ドリカムのラブソングはなぜ世代を越えて愛される? “言葉の魅力”をMACO&井上苑子が語る

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 ボイストレーナーの母親の影響もあり、「気が付いたときは『未来予想図II』をフルで歌っていた」という井上苑子。名曲「LOVE LOVE LOVE」をカバーしたこともある彼女に、ドリカムの楽曲の魅力、吉田美和の歌詞から受けた影響、ニューアルバム『THE DREAM QUEST』の聴きどころ、そして、シンガーソングライターとしての立場から感じる“ドリカムのすごさ”などについて聞いた。(森朋之)

「メロディや歌詞はすごく繊細に作られている」

ーーまずDREAMS COME TRUEとの出会いについて教えてもらえますか?

井上苑子(以下、井上):いつの間にか無意識のうちに知っていたという感じですね。テレビの音楽番組などでも聴いていたと思うんですが、「未来予想図II」も気付いたらフルで歌えるようになっていて。あと、母親がボイストレーナーをやっていたので、音楽はいつも流れていたんですよ。そのなかにドリカムさんの曲も入っていて、カラオケでも歌ってましたね。「何度でも」などは最初、お母さんの歌声で覚えました(笑)。私は小学校6年のときからライブをやっていたんですけど、対バンのバンドの方がカバーしていたのも覚えています。

ーーその頃好きだったドリカムの曲は?

井上:やっぱり「未来予想図II」ですね。当時は<ブレーキランプ>が何のことなのかはよくわかってなかったけど、<ア・イ・シ・テ・ルのサイン>ってすごく素敵だし、ロマンティックだなって。思い出に残ってるのは「大阪LOVER」です。私は関西出身なので、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)によく遊びに行ってたんですよ。なかでもハリウッド・ドリーム・ザ・ライドというジェットコースターが大好きだったんですけど、座席に座ったときに聴こえてくるBGMが「大阪LOVER」だったんです。ドリカムさんはUSJでもライブをやってるじゃないですか。私は行けなかったんですけど、映像を観るだけでもトキメキます。楽しかった思い出の曲を、その思い出の名所で歌ってくれるなんて最高ですよね。

ーードリカムは万博公園のイベントにも出演しているし、大阪との縁も深いですね。

井上:そうなんですよね。友達とカラオケに行ったときもよく「大阪LOVER」を歌ってました。歌詞も好きですね。<大阪のおばちゃんと呼ばれたいんよ>と思ってる女の子、かわいいなって。男性の立場で聞いても、彼女がそんなふうに思ってくれてるなんてめっちゃ嬉しいじゃないですか。「うれしい!たのしい!大好き!」も歌ってましたね。サビの<うれしい!たのしい!大好き!>の“き”でメロディが上がるのが聴いてても歌っててもツボを押される感じがして気持ちいいんです。素敵なメロディが詰まってる曲だなって思います。

ーー井上さんはドリカムのカバ―アルバム『The best covers of DREAMS COME TRUE ドリウタVol.1』で「LOVE LOVE LOVE」をカバーしていますね。

井上:以前のカバーアルバム(『私とドリカム』『私とドリカム2』)が出たときに、私もここに入りたいと思っていたんです。友達のLittle Glee Monsterが参加しているのも(『私とドリカム2』で「朝がまた来る」をカバー)すごく羨ましくて。だから「LOVE LOVE LOVE」をカバーさせてもらうことになったときは、本当に嬉しかったです。よく一緒にカラオケに行ってた地元の友達からは「ドリカムのカバーなんて、やばいね!」って言われたんですけど(笑)、私と同じ10代の子たちにこの曲をぜひ聞いてほしいって思いました。


ーー「LOVE LOVE LOVE」をカバーして、どんなことを感じました?

井上:いちばん最後の<愛を叫ぼう 愛を呼ぼう>のところがすごく難しいんですよ。吉田さんはフェイクを入れながら歌っているんですけど、その雰囲気を出すのがとにかく大変で。「LOVE LOVE LOVE」は大人っぽい曲だし、繊細なところもあるので、最初は自分に合うのかなって心配だったんです。もっとノリの良い曲のほうが自分の性にも合ってるのかなって。でも、実際に歌ってみるとすごく気持ちが込めやすかったし、自然と歌詞のなかに入っていけました。この曲の物語が頭のなかに広がるというか。

ーー普遍的な愛をテーマにしているし、年齢に関係なく響くところがあるんでしょうね。

井上:きっとそうですね。イントロの鍵盤の音には結婚式のイメージもあるけど、歌詞はすごく切なくて。でも、最後のところでは愛を思い切り歌うっていう。いろいろな感情が込められているし、愛している人に向けて、大切に大切に作られた曲なんだと思いました。

ーー吉田美和さんは素晴らしいラブソングを数多く書かれていますが、井上さんが思う吉田さんの歌詞の素晴らしさ、「ここはマネできないな」と感じるところはどこですか?

井上:いっぱいあります。たとえば「マスカラまつげ」はタイトルからパンチが効いてるじゃないですか。それだけでもインパクトがあるのに、メロディや歌詞はすごく繊細に作られていて、だからこそ物語や情景が浮かんできて。そんな吉田さんの歌詞が好きで、きっと無意識のうちに影響を受けていると思います。それは自分で歌詞を書くときも意識している部分なんです。ふだんの会話では「やばい」みたいな言葉で終わっちゃったりするんですけど(笑)、歌の場合、それだけでは伝わらないので、ひとつひとつ噛み砕いて表現するようにしています。

ーーでは、ドリカムの楽曲のなかで特に好きなフレーズは?

井上:いま思い浮かんだのは「何度でも」のサビ(<何度でも何度でも何度でも 立ち上がり呼ぶよ きみの名前 声が涸れるまで>)ですね。“きみの目を見て言うよ”ではなく、“何度でも立ち上がり呼ぶよ”という表現がすごいなって思います。<何度でも何度でも>と繰り返すのもキャッチーだし、ライブではお客さんがこのフレーズを合唱して吉田さんがフェイクで歌ったりするんですけど、それもめちゃくちゃカッコいいんです。歌声ですぐに「ドリカムだ」とわかるのもすごいし、息さえもメロディに乗っているような感じが好きです。

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