『嗚呼、夢神輿』リリースインタビュー
祭nine.が元気に語る“ボイメン譲りの熱いスピリット”、そしてメジャーデビューへの覚悟
本拠地の東海エリアを中心に精力的なリリースイベントを展開し、兄貴分であるBOYS AND MEN(以下ボイメン)の人気をもジワジワと追い上げつつあるBOYS AND MEN研究生。その選抜メンバーによる派生ユニット・祭nine.が、シングル『嗚呼、夢神輿』で8月16日にメジャーデビューを果たす。平均年齢17歳というフレッシュ感に加えて、全員がバク転などのアクロバットをこなせる身体能力の高さと、ボイメン譲りの熱いスピリットを感じさせるパフォーマンスが、荒削りながらも独特の華を感じさせる7人。
リアルサウンド初登場となる彼らの魅力を解剖するべく、メンバー同士によるキャラクター分析やデビューまでの怒涛の展開、中毒性の高いデビューシングル『嗚呼、夢神輿』のこと、そして近くて遠い存在・ボイメンについてなど、さまざまなテーマで語ってもらった。(古知屋ジュン)
「他の子たちが僕たちに続いて出てこれるように結果を残していきたい」(天規)
――以前にBOYS AND MEN研究生として登場していただいた方もいますが、祭nine.になってからは初めてのインタビューなので、まずはメンバー紹介をお願いします。その方の魅力を他のメンバーが紹介する形でお願いできますか? 多少のディスもアリです! では、テーマカラー緑の最年少・横山統威(以下、統威)さんから。
清水天規(以下、天規):統威はね、あんまかっこよくないのにめっちゃナルシストなんですよ。
浦上拓也(以下、拓也):いきなりディスはやめとこう?(笑)
統威:自分に自信しかないです! ステージに立ったら自分が世界一かっこいいと思って、いつもやってるんで。
天規:このグループで自分が誰よりも勝ってると思うポイントは?
統威:顔です。
天規:ホントにこいつには砂漠で迷子になってほしいです!
野々田奏(以下、奏):(笑)。僕たち「アクロバット集団」と言わせていただいてるんですけど、統威はバク転を習得するのが一番遅かったんです。1年くらいかけてずっと練習してきたんですけど、一つのことにかける気持ちが強い子で、バク転についても“できるまでやってやる”って気持ちで頑張ってくれてたので。そういうところはすごいなって。
寺坂頼我(以下、頼我):本当にプロ意識が高いんですよね。グループ最年少なんですけど、ビートボックスとか結構なんでもできちゃうし、センスがいい。
陸人:ファン思いなところもありますね。最初にバク転ができるようになったときには「ファンの方がめっちゃ喜んでくれた、うれしい!」って話してたし、イベントの日に体調が悪くてもファンの方が待っててくださるからって、いつも以上に頑張ったり。
拓也:あと彼だけ東京出身なんですよ。ほかは愛知とか東海3県出身で、僕は京都在住なんですけど、名古屋と行き来してる形なんですね。だから統威以外の6人は名古屋でのイベントにこまめに出たりするんですけど、彼は普段は1人で東京で活動してるので、関東で6人の気持ちを背負って祭nine.のことを広めてくれてるんだなあって。
統威:関東の宣伝隊長ですね!(ドヤ顔で)
――次は黄色の野々田奏さん。元気キャラなイメージがありますが。
拓也:実際かなちゃん(野々田)のおかげで僕らも元気になるもんね。ライブ中なんかもお客さんを煽ってくれて、その声に助けられてる部分がすごいある。
天規:歌声がきれいです。そしてとても歌が上手い!
統威:僕も結構、かなでぃーの歌声好きですよ。
奏:ファンの方にも「かなでぃーの声はすぐわかるよ」って言われます。
頼我:元々バンドでドラムをやってたっていうのもあると思うんですけど、楽器が得意だったり、音を取るのも他のメンバーより早い。音感の良さはメンバー一だと思います。
陸人:あとは、メンバー思いなところがありますね。前に、真剣な仕事の話し合いしてる途中にいきなり泣き出したことがあったんですよ。奏は悪ノリが好きでみんなによくいたずらとかするんですけど、実は寿希也はそれがいやだったらしくて。
奏:寿希也が「実は言いたいことがあるんだけど。メンバーの中にいつも強めに殴ってくる子がいて……」って。それで、僕はみんなのこと好きだから愛情を込めてかまってるんだよって一生懸命伝えようとしたら、なんか涙が出てきて。
天規:すごい真剣な話し合いだったのに、結果、幼稚園児の会みたいになりました。
――(笑)。では次は青の髙崎寿希也さん。統威さんとは同い年です。
奏:ムードメーカーだって自分では言ってて、楽屋では面白いし、一番子供っぽくてかわいいんですよ。でもステージだとか表に出ると、シャイなのかすごくおとなしくなるんですよね。
寿希也:人見知りなんですよね……前よりはマシになってきてるんですけど。
陸人:いたずらっ子で、人のスマホのカメラに黒いガムテープを貼るのが大好きなんですよ。
統威:メンバー全員被害者です!
拓也:写真撮ろ~と思ったら画面真っ暗で、“壊れた?”ってなるよね。
寿希也:わざと「撮って」って頼んで、みんなの驚く顔を見るのがすっごい楽しくて。
頼我:何回もやってて絶対犯人こいつなのに、「俺じゃない」って言い訳するんですよ。
寿希也:かまってほしいんです。
――ヤンチャなんですね。次はピンクの神田陸人さん。前回の研究生のインタビューでも“頭がいい”と噂になってましたが。
寿希也:みんな言うけど、本当にめちゃくちゃ頭がいいんです。
拓也:メンバーの宿題見てくれたりとかもするしね。
陸人:元々理数系が得意なのとパソコンが好きなので、今は大学でプログラミングの勉強してます。まだリリースはしてないですけど、アプリなんかも結構作ってますね。
奏:逆に言うと勉強できるのが陸人しかいない。
陸人:グループの偏差値は45くらいです。
天規:でもでも、私生活では段取りめっちゃ悪いし、使えない男No.1なんですよ?
陸人:昔はダンスの立ち位置とか僕が考えてたんですけど、きちんとノートに図を書いて、LINEでみんなに送るんですよね。でもそれをみんなが全然覚えてこなくって、リハで逆に時間がかかっちゃうんですよ。それで係をクビになりました(悲しげに)。
天規:あと彼はとりあえず私服のセンスがないですね! 前にスラックスを買ってきたんですけど、サイズ感とか丈も超微妙で。
奏:(衣装がボンタンなのに)私服でもボンタン履いてるみたいな感じだよね。
陸人:ちょっと! レフェリーいないんですか? 誰か止めて!?
――すみません、ちょっと白熱しすぎたので他己紹介は後半に続けるとして(笑)。3月のユニット選抜から8月のデビューまでがわりと急展開だったと思うんですが、戸惑いはなかったですか?
頼我:結成してからまだ半年も経ってないんですよね。本当に早くいろんなことが決まってしまったので、僕らもビックリしたまま今に至ってて。
奏:うれしい気持ちもあるけど、いろいろ固めきれてない不安とか焦りも感じます。
統威:でもやるしかない! って気持ちで、みんな腹くくってやってますけど。
天規:せっかくこうやって研究生の中でも先陣切って走らせてもらってるんで、ちゃんと他の子たちが僕たちに続いて出てこれるように結果を残していきたいし、だからどこにも負けたくないですね。
拓也:僕たちの目標がまさに“この世界でてっぺんを獲っていく”ってことで、歌やダンス、トーク、どんな分野でもてっぺんを狙っていきたい。そういう気持ちを胸に込めてやってます。