ぴあ、国内初の音楽特化型アリーナを建設へ 同社に聞く、計画の背景とビジョン

ぴあ、音楽特化型アリーナのビジョンは?

 最後に糸井氏は「“会場不足問題の解決”の他に“音楽をより楽しめる場所の提供”をしたいと思っています」と前置きし、音楽アリーナとしての具体的な施策を次のように述べた。

「音響設備への投資はもちろん、近年はライブ演出が高度化し、ステージの作りも豪華になっておりますので、そういう部分にも配慮していければ、と。一案として、お客様がアーティストを近くで見られるような設計にし、従来よりも一体感のある会場にするという構想も出ております。そのほか、ステージ真後ろの壁側に搬入口を設けて、ステージ設営の利便化を図る案など、まだ詰めきれてはいませんが、みなさんに喜んでいただける施設設計をこれから考えていく予定です」

 今年の12月に着工し、2020年に完成を予定している同施設。アリーナは地上4階、地下1階の延べ2万1000平方メートルを予定しており、地下1階は関係者の出入口や倉庫、1階から4階が観客のスペースとなるようだ。本アリーナのような、ライブ・コンサートのための施設が登場することで、ライブ興行の勢いもより一層加速していくだろう。

(取材・文=泉夏音)

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