中居正広、『キスマイBUSAIKU!?』で何を語る? “ドッキリ”通して伝える感謝の思い

 6月26日放送の『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)に、中居正広が出演する。「キスマイ7人に対しての感謝」「7人7様の僕が今まで経験した見たもの、聞いたもの、感じたことを少しでもプレゼンできて教えることができれば」という中居の特別編が放送される予定だ。先週、先駆けてその一部が放送され、藤ヶ谷太輔をバッティングセンターへ、宮田俊哉をオススメの飲食店へ、玉森裕太を落ち着いた雰囲気のラウンジへ……それぞれを連れていく姿が映し出された。

 中居自らのプレゼンツで「ありがとう」を語る特別企画。中居が身を包んでいる衣装や髪型のカラーがSMAPのメンバーカラーを彷彿とさせ、Tシャツには星のマークがあしらわれていたことから、ファンの中でも何かメッセージが含まれているのでは、と注目を集めている。香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎がジャニーズ事務所を退所すると発表された直後だからこそ、SMAPを目標としてくれた後輩たち、そして視聴者に対して何かしらのフォローをしたいという気持ちの現れなのではと感じてしまう。

 これまで、中居とキスマイはジャニーズ事務所の中でも、いい師弟関係を築いてきた。デビュー当時、衣装にも露出にも大きな格差があったキスマイを、最初にイジって笑いに変えたのも中居だった。宮田、横尾渉、千賀健永、二階堂高嗣の4人によるユニット・舞祭組をプロデュースし、楽曲も提供。「ランキング1位が取れなかったらスカイダイビング」など、ときにプレッシャーを与える厳しさを見せ、そしてコンサートにお忍びで見に行くなど、ときに優しくを感じさせる中居の行動に、舞祭組のメンバーは「道しるべ」という曲を作って感謝を伝えた。

 「うれしくねぇよ」見事オリコン1位を取った「道しるべ」に対して、こんな憎まれ口を叩いていた中居。だが、もしかしたら今回は舞祭組の恩返しに対するお礼も含まれているのかもしれない。後輩たちに、自分の経験やノウハウを棚卸ししながら、中居の中でも何が大事なことなのか、自分が何を得てきたのかを見直すことができたはずだ。

 もちろん、センターにつく3人のことも目をかけてきた中居。ドラマ『ATARU』(TBS系)で共演した玉森裕太のことは俳優としての才能を感じていたのでは。「好き嫌いなくなんでも挑戦していってほしい」と雑誌のインタビューで答えている。今クールでも話題作となった『リバース』(TBS系)で、罪悪感にさいなまれる高校教師役という難しい役どころを見事に演じきった玉森の成長を、きっと嬉しく思っているのではないだろうか。

 また、『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)など、自身がMCを務めるバラエティ番組では積極的に北山宏光をイジっていく。キメる場面ではしっかりキメるが、バラエティでも活躍をしていきたいという北山の希望を汲み取るように、「北山もな」と舞祭組と共にスカイダイビングを飛ばせたことも。北山はMCスキルも磨く一方で、主演舞台もこなすマルチな活躍を見せており、まさに中居の背中を追うように成長中だ。

 そして、藤ヶ谷太輔とはプライベートで旅行に行く仲に。藤ヶ谷は中居に気を遣わせまいと、旅行メンバーを事前に自宅に泊めてシミュレーションをするほどの心くばりのできる人物だ。なおかつ、その苦労を外には出さない。そんな男気がある藤ヶ谷を、SMAPをリーダーとしてまとめてきた中居が、キスマイの精神的支柱となる器だと見込んでいるようにみえる。だからこそ、特別編では、「どれくらい身近に手軽にストレスを発散できるか」と、力を抜く術を伝授しようとしているように思えるのだ。

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